博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

汲めども尽きぬ2

2006年08月29日 | 宇宙開発・天文
 (前日の続き)その場所とは、オールトの雲なのです。
 何しろ5万天文単位から10万天文単位という気の遠くなるような巨大な空間に、これまた気が遠くなりそうな大量の資源(水の水、ドライアイス、一酸化炭素やメタンの氷やその他の鉱物資源)がそこには小天体の形で散在しているのです。おそらく水の氷には核融合エネルギー(地球人類はまだ実用化していませんが、進歩した異星人には可能でしょう)を引き出すための重水素が大量に含まれているでしょうし、その他の資源も、私たちの日常感覚からすると無尽蔵に近い量がそこにはあります。しかも、小天体の形で空間に浮遊していますから地球のような強力な重力井戸に降りていく手間もありません(これは大きいと思いますよ)、軍事的抵抗をする地球人のような存在もいないでしょう。何よりも太陽系外からアクセスするには楽な場所にあります(地球までやってくる、はるか手前にそれはある)。思う存分、誰にも邪魔をされることなく資源を略奪的に使い尽くすことができます。素晴らしいですね。
 恒星間の距離を超えて地球の存在を探知するほどのテクノロジーを持つ異星人であればオールトの雲の存在を探知し、それを活用する利点には直ぐに思いつくことでしょう。私が現に思い付いている位ですから。
 
 もっとも・・・それもこれも、恒星間空間を押し渡るテクノロジーの存在が前提ではあります。何しろ私たち地球人類は、オールトの雲の内縁までも未だ行き着くこともできないでいるのですから。
 
 インデペンデンスデイを見ていてそんなことを考えていたのですが、なぜこんなことを考え付いたか直ぐには分かりませんでした。しばらく考えていたのですが、どうやら20年ほど前に読んだSFに元になるアイディアがあったようです。
故フレデリック・ポールの「ゲイトウェイ」というSFです。この作品中に、人類が誕生するよりも遥かな古代に太陽系で活動していた異星人がオールト雲から必要な資源を収集していたという記述があったようなのです(今、手元に本が無いので確証はないのですが)。

 こんなことを考えていたのですが、もちろん単なる取るに足らない私の空想です。でもことによると進歩した異星人というものは、オールトの雲のような場所に文明の拠点を設けるかもしれない・・・などという仮説が成り立つかもしれません。意外と惑星のような場所を避けるかもしれません(上記の理由で)。SETI(知的異星人探査プログラム)の観測対象にオールトの雲を入れてみるのも面白いかもしれません。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。