社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

真面目も程度問題

2013-01-16 00:01:38 | 社会常識と教育

 軍隊での人事評価は、A真面目で優秀な人間、B不真面目で優秀な人間、C真面目で無能な人間、D不真面目で無能な人間に大別されるそうだ。そしてこの中で一番司令官などのトップに向くのが「B不真面目で優秀な人間」だそうだ。「A真面目で優秀な人間」は官僚やNo.2に向くそうだ。「D不真面目で無能な人間」は脅しと利益で動かせばよいそうだ。一番の問題は「C真面目で無能な人間」だそうだ。「A真面目で優秀な人間」と区別がつき辛いことに大きな問題がある。実際に現場で事に当たらせて見なければ解らないそうだ。ロンメル将軍やパンツァー・マイヤーやヨーヘン・ハイパーなどの優秀な人材は無謀な命令は無視している。しかし、アドルフ・アイッヒマンは真面目だけが取り得の人間だった。「ユダヤ人を処分しろ」との命令を忠実にそれも大々的に行った。「C真面目で無能な人間」が一番たちが悪い事例だ。TBSドラマの金字塔の「私は貝になりたい」も司令官が「捕虜を適切に処置しろ」と言う曖昧な命令を真面目で無能な管理職が現場の部下に押し付けて起きた事件だ。

 ナチス政権の中枢にもっと不真面目な人間が多かったらユダヤ人虐殺は起きなかったかもしれない、歴史のIFだ。この教訓は一般社会でも意外に大きいものだ。

 

コメント
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