社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

アメリカの北朝鮮への対応

2007-04-11 16:11:50 | 外交と防衛
 湾岸戦争(1991年)の時パパブッシュにイギリスのサッチャー元首相が「同じ間違いを繰り返してはならない」と発言しました。この同じ間違いとは1936年チェコスロバキアを併合したナチスドイツに対しイギリスをはじめ多くの国が見て見ぬふりをしたこと指します。これを境にヨーロッパは第二次世界大戦へと進んで行きました。時のイギリス首相はチェンバレンでした。
 今回のアメリカの北朝鮮に対する対応は、この事例の繰り返しにしか見えません。しかも1993年のカーター元大統領が特使となった時と同じ過ちを繰り返すだけではないでしょうか。
 単にアメリカのワガママで済めばよいのですが、日本のナショナリズムが大きく右に振れることとなる可能性があります。「日米安保条約の信頼性」の問題へと発展する可能性があります。多くの日本人は軍事知識が全くと言っていい程ありません。軍事に関する学問を左翼(日教組など)が潰してきた結果です。よって直ぐ核武装論に発展します。確かに「核武装」も選択肢の1つですが、段階があります。この段階を無視していきなり「核武装」に飛躍するのは問題です。
 しかし、「核武装論」も話だけなら、アメリカに対する日本の有効なメッセージとなります。増殖核融合炉の実用化が未だに実験段階であり、このところポロポロでくる原発の事故隠しに打開の糸口が見つかるまでは、日本は核武装すべきでないと私は考えています。更に核武装する場合どこで実験するのでしょうか、国内にその実験場となる領土も領海もありません。核兵器はないが何時でも直ちに核兵器に転換できる体制(通常は平和利用)があれば、わざわざ核武装を叫ばなくとも、アメリカにしろ周りの反日国にしろ自ら警戒してくれます。 
 ただ、軍事知識の乏しい日本の国民は現在のアメリカの北朝鮮への対応を見るとどうしても「核武装論」に傾き易い状況です。
コメント
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