朝日新聞に,『語る 人生の贈りもの』という欄があって,いろいろな方の履歴が,聞き語りで紹介されている。漫才師のオール・巨人さんの紹介が今日で終わった。
少年時代の思い出,オール・阪神さんとの出会い,師匠岡八朗さんへの思い,闘病などのエピソードを面白く読ませてもらった。ちなみに,巨人さんはタイガーズフアンだそうである。
わたしは,オール阪神・巨人の漫才が好きである。あええていえば,突込みが阪神,ボケが巨人だろうが,宮川大助・花子のように,その役割ははっきりしていない。割と対等に話し,その掛け合いが絶妙である。日ごろ喧嘩をよくするそうだが,それも芸の肥やしだろう。
土曜日の昼に,『生活小百科』という番組があり,昼飯を食べながら観ているが,いろいろな漫才師が相談に登場する。オール阪神・巨人も時々出演するが,彼らが出てくると,安心して見ていられる。駄洒落や仕草で無理に笑わせようとせず,自然体で笑いをとっている。やっぱり芸の差であろう。
このコンビは,デビュー46年。やす・きよ,カフス・ボタンを抜いて,上方漫才大賞を4回受賞しているそうだが,まだまだこれからも笑わせていただきたい。
ところで,最近のテレビに登場するお笑いに,わたしはどうも馴染めない。異文化である。85歳まで生きると,世の中に異文化が多くなってくる。
「ヤス・キヨ」「内海桂子・好江」「夢路いとし・喜味こいし」の漫才こそが真の「漫才」かとも思います。