無言館のこと

信濃の丘の頂きにある遺された絵画の美術館です。60年前の若い画学生の青春と対話してみませんか?

無言館・窪島さんの年賀状

2006年01月13日 | Weblog
 
  カ ネ な し、 ヒ マ な し、
  さ れ ど 夢 あ り。

無言館・窪島誠一郎館主の年賀状です。


窪島さん、
執筆に講演にと、実に精力的にご活動なさっています。
でもたいへんなのです。

画学生の遺族もかなり高齢になられました。
手元に置けなくなって新たに預寄託される作品は途切れません。
収蔵庫「時の庫」のローンが残っているのに、第二収蔵庫が要ります。
持ち込まれる作品の痛みはひどく、修復の費用も半端じゃありません。
なによりも、展示スペースが手狭すぎます。


2005年の無言館は、
戦後60年と全国巡回展(「無言館 遺された絵画」展 最終会場の尾道市立美術館が2006年2月5日まで)、
それに伴うメディア発信や菊池寛賞もあって、
全国から記録的な来訪がありました。

ただ、歓迎できない層や状況も増えました。
志納を避けるべく、出口手前でUターンして入口から帰る人、
グループや家族全体で1口で済ませる人も目立ったそうです。


シャイな窪島さんのあのギョロッとした眼の奥にある
〝 夢 〟
きっとかなえてください!!
みんなで応援します。



窪島誠一郎の主な近著;

・鬼火の里 /集英社 2005/12
・雁と雁の子 父・水上勉との日々 /平凡社 2005/08
・京の祈り絵・祈りびと 「信濃デッサン館」「無言館」日記抄 /かもがわ出版 2005/02
・「明大前」物語 /筑摩書房 2004/08
・高間筆子幻景 大正を駆けぬけた夭折の画家 /白水社 2003/10
・「無言館」の坂道 /平凡社 2003/08
・石榴と銃 小説集 /集英社 2002/09
・「無言館」への旅 戦没画学生巡礼記 /白水社 2002/04
・信濃絵ごよみ人ごよみ /信濃毎日新聞社 2002/03
・無言館の詩(うた) 戦没画学生「祈りの絵」第3集 /講談社 2001/07
・無言館ノオト 戦没画学生へのレクイエム /集英社(集英社新書) 2001/07
・鼎と槐多 わが生命の焔信濃の天にとどけ /信濃毎日新聞社 1999/12
・無言館を訪ねて 戦没画学生「祈りの絵」第2集 /講談社 1999/07
・「無言館」ものがたり /講談社 1998/12

書店のほか、多くは「無言館 遺された絵画展」会場の尾道市立美術館や無言館、信濃デッサン館で購入できます。

もちろん、巡回展の図録で窪島誠一郎監修「無言館 遺された絵画」もあります。
「図録の域を超えて、繰り返し対話するためのバイブル」と、異例に高い購入率になっているそうです。
会場の尾道市立美術館か、発行元のNHKきんきメディアプラン(宅配 06-6945-7131)でのみ入手できます。


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