無言館のこと

信濃の丘の頂きにある遺された絵画の美術館です。60年前の若い画学生の青春と対話してみませんか?

生命の鼓動を伝える無言館展

2005年01月31日 | Weblog
画学生ゆかりの方々を訪ね、思いを聞き、遺作の寄託を受けて、「無言館」を設立・命名・維持・運営なさっている窪島誠一郎氏は語ります。

「かれらの絵はことごとく深い静寂につつまれている。この静寂を無言と解釈することは簡単です」
「しかし、無言ということからいえば、無言のままで立ちすくむしかないのは、今を生きる我々のほうなのではないでしょうか」

「私は自分の知らぬところでかれらの絵が消えてゆくことがこわかった」

「東京(2月5日から東京ステーションギャラリー)をふりだしに全国各地、今回の『無言館 遺された絵画』展が、作品にこめた画学生たちの、もう一つの生命の鼓動を伝える一助になってくれれば、と心から念じている」