いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

新元号「令和」:万葉集

2019年04月02日 07時07分22秒 | 心に留めた言葉

 天平2年(730)正月13日、大宰師大伴旅人邸の梅園に山上憶良以下下僚30余名が集まり、梅花の宴を催した。中国の落梅の詩になぞらえ、大和歌で梅を詠おうとという趣向である。宴席で32首詠まれた。序文には中国の詩序に倣い次のようにある。
 「…時に、初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぐ。梅は鏡前(けいぜん)の粉(ふん)を披(ひら)く、蘭は珮後(はいご)の香を薫(くゆ)らす。…もし翰苑(かんえん)にあらずば、何をもちてか情(こころ)を攄(の)べむ…」

(時は良き新春正月、外気は快く風は和らいて、梅は佳人の鏡台の白粉のように白く咲き、蘭は香袋のように香っている。…もし、文筆によらなければ、何をもって心中を述べようか…)

 「万葉集」は、国内統一をほぼ成し遂げた第21代の雄略天皇の「求婚の歌」で始まる。それに続いて登場するのが第34代の舒明天皇の「国見の歌」である。「大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は煙立つ立つ 海原は鷗立つ立つ うまし国そ蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は」。20巻4,540首のうち2500余首が作者未詳歌である。

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