いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

富弘美術館

2008年11月13日 11時13分24秒 | 兎に角書きたいの!
 昨日、妻は友達と「紅葉のわたらせ渓谷鉄道と高津戸狭散策・感動の富弘美術館」のバスツァーに腰への不安を抱えながら出かけた。

 妻がもっとも感動を受けたのは「富弘美術館」であったと語る。美術館は、星野富弘氏の作品美術館である。

 星野富弘氏は、中学校の教諭のときにクラブ活動の指導中頸髄を損傷し手足の自由を失った。その後、口に筆をくわえて、文字と絵を描くようになりその詩と画が人々に「生きることのすばらしさ」「生きる勇気」を与える詩画作品が人々の目に止まるようになり今では立派な美術館でその作品が展示されている。

 葉は花の色を助け、
 花は葉の色と形をそこなわずに咲いていて
 一枝の花とはいえ
 広大な自然の風景を見る思いだったー


 今日も一つ
 かなしいことがあった
 今日もまた一つ 
 うれしいことがあった

 笑ったり泣いたり
 望んだり あきらめたり
 にくんだり 愛したり
 …………………

 そして これらの一つ一つを
 柔らかく包んでくれた
 数え切れないほど沢山の
 平凡なことがあった

 妻が涙を流しながら読んだ歌は「あじさい」の絵に描かれた次の詩にである。

 結婚ゆび輪はいらないといった
 朝・顔を洗うとき
 私の顔を きずつけないように
 体を持ち上げるとき
 私が痛くないように
 結婚ゆび輪はいらないといった

 今・レースのカーテンをつきぬけてくる
 朝陽の中で
 私の許(モト)に来たあなたが
 洗面器から冷たい水をすくっている
 その十指の指先から
 金よりも銀よりも
 美しい雫が 落ちている

と妻は語った。私達がお見合いをしたのはこの「あじおさい」を見ながら語り合った遠い情景が思いだされる。
 偶然にも私は「たった一度の人生だから」日野原重明・星野富弘 いのちの対談の本を購入し読んでいた。

 この「富弘美術館」は何時も多くの人で賑わっているとのことである。勤務の合間に友達と行き妻は新たな命の洗濯をしてきたようだ。

 

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