真金吹く丹生のま朱そほの色に出て言はなくのみそ我が恋ふらくは
(まがねふくにふのまそほのいろにでていはなくのみそわがこふらくは)
巻14・3560 東歌
注 鉄を精錬する炎のように赤い
丹生の赤土のように
顔色にだして言わないだけだ
私の恋する思いは(吉岡幸雄・染色家)
染色家の吉岡幸雄氏は、万葉時代と変わらない方法を使って植物の染料で色を染め、創作と研究の両方から「色」を追及されている方である。
「人間が一番最初に発見した色は赤なんです。太陽や火を象徴する色、あるいは人間の体内を流れる血液の色。そういう意味で、古の人々には赤い色への思い入れは、極めて強くあったと思います。…仏教文化が渡来した後に、寺や神社の建造物に赤く彩色する文化が入ってきた。…(吉岡氏)」
人間には心がある。その心が燃え立つか燃え立たないか!あなたは何色の心を燃え立たせるか!
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