いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

うめぼしの歌

2005年06月27日 11時32分41秒 | 心に留めた言葉
 二月三月花ざかり 鶯ないた 春の日の たのしい時もゆめのうち 五月六月実がなれば
 枝からふるい落とされて 近所の町に持ち出され 何升何合計り売り もとよりすっぱい
 このからだ 塩に漬かってからくなり 紫蘇に染まって赤くなり 三日三晩の土用干し
 思えば辛い事ばかり それも世のため人のため 皺は寄っても若い気で 運動会にもついて行く
 まして戦のその時は なくてならぬこの私

 
 これは昔の尋常小学校読本巻五にのっている「うめぼしのうた」です。この読本を習ったのは明治43年度から大正6年度に小学校に入学した人たち、ことしは77歳から84歳になっておられるはずです。……

 昭和62年6月6日読売新聞 倉嶋 厚記
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