いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

一龍斎貞花講釈師熱演!「パール判事と東京裁判」

2012年08月27日 09時27分51秒 | 兎に角書きたいの!
 8月25日、「お江戸日本橋亭」に於いて一龍斎貞花講釈師の新作講談「パール判事と東京裁判」を披露した。1時間半にも及ぶ長講、熱演であった。東京裁判は復讐裁判で戦勝国が国際法を無視して行なった裁判で当時の担当判事も裁判の非常識ぶりを謝している。裁判に関与した判事でインドのパール判事だけ日本の無罪を主張した。判事の中で国際法を熟知した判事はこのパール判事一人であった。勝てば官軍のごとく日本を復讐の対象とした裁判だった。

 その史実を多くの資料を検索し吟味して今ではほとんど話題にも登らない「イン人パール判事」の法と正義に満ちた論理でこの戦争を吟味し理論を展開した。本来ならば無防備の都市広島、長崎に原爆を投下し何十万人もの市民を謀殺したアメリカこそ「平和に対する罪(A級)」に問われるべきである。世界の正義は善悪で決まるのではなくその憎しみの増大によって左右される。

 そのような中で一龍斎貞花講釈師は膨大な資料を整理し分かりやすくそして緻密にかつ資料を見せながらの講釈に頭が下がる。このような方が一人でも多く出てくることを願う。人権、領土など国との争い解決の最大の武器は「広報」である。どのような言葉を持って語るかが生命線なのである。今、ロシア、中国及び韓国との紛争は、日本が如何に宣伝合戦を広げるかにかかっている。

 スペインが急速に国力を喪失した原因は、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、ポルトガルなどが「黒の伝説」と言われる歴史を通じてスペイン人は残虐、暴虐非道、狂信、貪欲、狡猾などをパンフレットで世界へ発信した。それと共に「インディアスの破壊に関する簡潔な報告」(残虐なイラスト入り)が各国語に翻訳されて世界に流布された数十ベージのお冊子にある。いま韓国がこの手法を綿密な計算の下で実施している。一龍斎貞花講釈師の講談を直に聞いて日本の弱点が目について困る。写真は一龍斎貞花師匠が場外に出て歓談している風景である。
      
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