猛暑日という言い方をするようになって、熱波という言葉を使わなくなった。私は熱波が好きであるのだが。8月は毎度のように、広島長崎の原爆の暗い話と、敗戦を終戦と言い換えた15日があって、熱波が続いて、景気が崩壊して、世間の仕事量も少なくなって、エアコンの部屋にいる時間が長くなる。
サブプライムローンの問題はやはり根が深くて、アメリカは一世紀に渡って、マイカーなんてものは、かかとが擦り切れたスニーカーと同じようなもので、生活必需品であるからにして、オンボロなのがいいとされていたのだが、この数年、それが全部新車に切り替わって、何か世の中がおかしいと思っていたら、それはすべてサブプライムローンの犯罪だったわけで、仕組みが崩壊すれば、根が相当深いということになったわけだ。
カリフォルニアじゃ、新規一戸建てがどんどん新築されて、あれは砂漠を一区画広大に開発して、新築団地が300戸とか、500戸とか、それを1800万円くらいで、大量に販売していたわけだ。砂漠の茶褐色と、ほとんど保護色のような同色の屋根や壁の色をしていて、目立たないのがお洒落な色統一なのかと思ったのだが。そういうローンの仕組みも崩壊したというわけだ。
そうして米国経済が停滞すると、どうして急速で10円もの円高になるのか分からないが、まあ日本経済はより硬直化、動脈硬化が一層進んでいるということらしい。
一週間で欧米の中央銀行は、50兆円くらいを資金供給したというのだが、これは日本語に訳すと、多分損失補てんということになる。いくらなんでも元金の返済はするのだろうが、どうせ利息はない。日本の銀行の焦げ付きでも、竹中は10兆円だったが、同額だったかくらいの無利息融資したというし、欧米のサブプライムの崩壊というのは、この間までの日本の銀行の焦げ付きと同規模なのだから、軽い擦り傷じゃ済ませられない。世界経済は毎度のように、2,3年に一回くらいは相場が下落して、そうでもなきゃ、永遠に好景気が続くわけがない。
庶民の生活にとっちゃ全く関係のないことですよ。全体政策として、伸び盛りなのか、たそがれ老人なのかというだけのことでしょう。ま、上手に乗り切って、元気で長生き楽しく生活しましょうという真夏の出来事なのでした。
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