いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

ないものねだり

2013-01-03 18:04:43 | 日記
昼食後、墓参りに行く。
2キロ程離れた墓地まで、母に軽トラで連れて行ってもらった。
道路の舗装の、わずかなガタガタで、車が揺れる。
それで視界が倍に揺れる。
脳がもだえるのが分かる。

墓地を歩いても、いつも通り視界がゆらぐ。
くそ、まだまだ治らないのか…
焦らないと決めているはずなのに、
自分への甘えからか、簡単に気落ちしてしまう。

心配してか、母が励まそうとする。
「完治するには、もっと何日も何日もかかる。
点滴で寝たきりの頃に比べたら、
今でもだいぶ回復してる。」

分かってる。
一人でトイレに行くことに、どれだけ憧れたか。
病院の外に出たいと、毎日外の景色ばかり見ていた。
今はそういうことが可能なほど回復したのだ。
それでも、回復する度に、その時点が当たり前になってしまい、
さらにその上を、請い求めようとしてしまう…
回復スピードが遅いから、
気持ちがすり減らされているようにすら、感じてしまう。

自分のケガは、軽いものではない。
しかし、もっとひどいケガをしてる人だっている。
亡くなる人だっている。
幸いにも、私は生きており、少しずつでも回復しており、
四肢にも、発語にも問題はない。
ケガを前向きに捉えることは、到底できないが、
人生をリスタートできるケガで済んだ。
まだ無理できない体ではあるが、
あるがままに働き、生活するしかないし、
そこでまだ見ぬ何かが得られたなら、
それを教訓に、さらに生きていくしかないと思う。

自分しか見えなくなってしまうのは、仕方ないこと。
しかし、いつまでもそうあってしまうのは、勿体ない。
自分のためにも、周りのためにも、
今の自分のあり方を、見つめ直さねばならない。

コメント
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