いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

再会ではなく、再開

2010-01-06 00:14:03 | 日記
今日、わたしの担当地区で

1件生活保護の申請がありました。

申請者は65歳の男性Kさんです。

実はこのKさん、

11月まで生活保護を受けていました。

しかしやっちゃいけない「年金を担保にした借金」をしていたため、

会議を開いて検討した結果、

12月に生活保護の廃止となったのです。




まず、生活保護のルールでは、

生活保護受給者の方は、

原則、借金をしてはいけないことになっています。

数年前まではOKだったらしいのですが、

近年、

あくまでその人の最低生活に使われるはずの生活保護費なのに、

それを借金の返済にあてるということは、

生活保護の趣旨に合わないという考え方となったため、

借金は原則禁止となったようです。

別の言い方をすると、

国から最低生活が保障された額なのだから、

借金なんてしなくても生活できるはずでしょう?ということです。

もちろん何かの都合で一時的にお金が必要な場合もあるかもしれません。

しかし、現状ではそれに応えられるシステムはありません。



さてKさんですが、

受給している年金があり、

それを担保にして、とある機関から貸付を受け、

現在、月額に換算すると数万円ずつ返済をしています。

やっちゃいけない「年金担保による貸付」を受けて

廃止になりましたが、

結局また生活費が足りくなり、

今日、生活保護の申請をしに来ました。

いわゆる生活保護の「再開」というやつです。



結局、

ルールを守らない人でも、

生活の維持に困窮した人は、

生活保護が受けられます。



上手く説明できたかどうかは分かりませんが、

こういう生活保護のシステムについて

みなさんはどう感じますか?



ではでは、

おやすみなさい
コメント
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