茨城の中小企業診断士による「知恵の経営」

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自社についてじっくり考える必要性

2021年05月24日 | ブログ
いわゆる成熟した巨大産業、
それこそ建設業界や自動車業界や卸売業界のようなところに、
こうした、ゆるゆるの経営を行いながら、長持ちする企業を見受ける。

巨大産業の場合は、
ひとつの仕事を終えるまでに、膨大な数の企業が関わることになる。
その中の一社か二社がだらしないせいで、
全体に支障が生じることなど、あってはならない。

だから巨大産業は、製造から物流、販売に至るまで精緻な仕組みを作り上げ、
そこに関わるひとつひとつの企業は、
その仕組みを問題なく動かすための一兵卒として頑張ることになる。

要は、「あなたの会社はこれだけやればいい」という大手発注主の命に、
過不足なく従うことが、一兵卒経営者のミッションになるのである。
ゆえに、次の策など考える必要はないし、であれば、
業績の良し悪しの理由をわざわざ考える意味も、さしてないのである。

問題は、磐石に思える業界の仕組みが揺らいだ時だ。
仕組みそのものが衰退してしまえば、
物を考えない、もしくは、考えられない人が経営する企業は確実に淘汰される。

「できることなら、あれこれ考えたい」とは思いつつ、
現場仕事でいっぱいいっぱいになっている小さな企業の経営者たちだ。

その状態が長く続くと、まずいことになるのは明白である。

せめて月に一日でもいい。その一日のうちの数時間でもいい。
いかなる理由で、自社の業績が推移しているのかを考えてみてほしい。