日々是雑感

心の片隅に引っかかった何かを、自分の中でまじめに分析して書いてみたいと思います。

天に一歩近づく旅 2日目

2007年08月24日 | おでかけ日記系
さてさて、昨日の久しぶりの日記につづいて、今日はヘリハイクの二日目について書いてみたいと思います。

初日、山の尾根をハイキングすることのすばらしさに目覚めた私とダンナは、翌日の希望をマウンテニアリング(山岳系)ハイクで出したのです。

翌日軽装で現れた私に、ガイドさんから防寒服を持っていくように提案された。防寒着??と少し疑問に思ったが、出来るだけ上着ももって、持ち物リストにあったからもってきてあったフリースの帽子・手袋なんかをもっていくことに。

ガイドさんが靴をチェックしてくれるとのことで、私が普段はいているハイキングブーツを見てもらった。きちんとアウトドアの専門店で買ったものだったのだが、これだと今日のハイキングには不十分とのこと。専門の登山靴をすすめられ、無料で貸し出してもらえるというのでかりることに。それ以外にガイドさんが私達のために用意してくれているものをチェックすると、ヘルメット、ビッケル、ハーネス、ロープ。。。普段使ったことのないようなものが続々と。。。ちょっとさすがにビビッてきました。。。

何はともあれ、言われるがままに用意をし、いざヘリコプターにのって、山の天辺へ。たくさんの氷河を間近にみて、感動していたら、その真ん中におろされました。びっくり。氷河は山の尾根の北側にあって、尾根はちょうど地面と氷河に境になっていたので、尾根まで荷物を移動して、これから始まるハイキングの準備をしました。

こんな感じ。



そして、登ってきた氷河側のなだらかな斜面とちがって反対側は絶壁。。。でも眺めは最高!ということで、今のうちに、写真をとっておきました。



なぜ今のうちか。。。というと、山岳系ハイキングは常にロープでお互いをつなぎ合って、一定の距離を保ちながらあるくのです。そうしておくと、一人が足を滑らせても、大概他のメンバーで引っ張り合って惨事に至らないからだそう。なので、初めてつながれてのハイキング。いつもは自由気ままに写真取ったり、おしゃべりしたり。。。ですが、今回はもくもくと距離を保ちながら、足を踏み外さないように一歩一歩尾根づたいを歩いていくことになります。

両側にきれいな景色が続いていますが、なにせ、ロープを張りながら一定の距離を保って歩かなくてはいけないので、残念なことに途中で写真取る暇がまったくありません。

やっと途中で休憩できるところに出たので、ガイドさんに綱をはずしてもらい(なんか飼い犬みたいな気持ちになりますが。。。)少し、写真をとりました。本当に天に近いところにいるなぁという実感がわいてきます。





そして、人の作ったものが360度まったく見えない場所に自分がぽつんと立っていると、実感として、地球も惑星だなぁなんてちょっと感じました。他の惑星の自然ってどんなんだろうなぁなんて、少し詩人めいたことも考えたりして。

気を取り直して、ロープをつなぎなおし、今度は尾根から氷河側におりて、氷河を違う方向に山の頂上目指して登っていきます。

後ろを振り返るとこんな感じ。



氷河の境の尾根を、ずっと向こう側から歩いてきたです。なのでスタート地点は写真の右上あたりの尾根。そして尾根づたいを途中からはずれて、氷河を登ってきているわけです。



が、先を見ると、実は結構な斜面。雪山(氷河山?)を登るのって結構大変。。。私達が目指しているのは、右側上にチラッと移っている岩山の天辺。先は長し。この写真だとほんの一部しか写ってないのでわかりずらいのだけど、実は結構急な岩山。。。あんなとこの天辺なんていけるのかしら?とちょっと不安に。

ちなみに、私のすぐ前はガイドのポール。彼が安全なところを選びながら導いてくれるので、登山初心者の私達も安心というわけですね。安心なはずだけど不安な私。

やっとの思いで岩山の前について、今まで杖代わりにつかっていたビッケルをここへ置いていくようにといわれました。なんのことないですねー。やっぱりーーーという感じもしますが、ここからは、ちょっとしたロッククライミングです。ガイドさんに導かれ、人々が二人づつ綱につながれて頂上へ連れて行かれる図。



下から見てると、自分にできるのかなぁと不安になります。両側崖ですし。。。実際やってみると思ったとおり、何箇所か「無理」と思う場所も。一部、本当にロッククライミング状態で、足を引っ掛けるところもあまりないのに、無理だーと何度か弱音を吐く私。ガイドさんに叱咤激励されながら、なんとか時間をかけて頂上へ到着ー。達成感♪ここで天に一番近いランチ。

ランチをたべながらの眺め。



意外と頂上せまいんです。。。ガイドさんからは危険だから立たないようにといわれました。

360度色々な眺めが楽しめます。







この最後の眺めで来た道を振り返りました。こう見ると意外と近いのに、ここまで来るのに約3時間。。。長かったような短かったような。

ランチを食べ終わったグループ(というか先に来ていたグループ)から順に下におりていくことになりました。



ランチを食べつつも段々またナーバスになってくる。。。登るのがアレだけ大変だったら、降りるのだって大変なはずだよなぁ。と。。。



降りていく人は段々小さくなっていくが、途中からもう私のいるところからは見えなくなってしまう。一体みんなどんな風におりてってるんだろうか。。。それに、段々雲行きも悪くなってきて、頂上は段々強い風が吹くようになってきた。さらにナーバスに。。。

自分たちが降りる番になってびっくり。上がってきたのは、尾根づたいだったが、降りる時は来たところを帰るのではなく、崖くだり?こんなの映画とかでしかみたことないんですけど。かなりビビッている私に、ガイドさんはちょっと笑ってました。初めてで要領を得ない私は、何度か崖壁に激突。でもなんとか降りてこられた。神様に感謝。降りてきてから思ったけど、ロープを信用してリラックスしながら降りてくれば、あんなに激突しないですんだだろうなぁと。私はあまりに緊張して、崖を歩きながら降りてきたのです。でも、タダぶら下がってるだけの方が安全に降りて来れるらしい。なるほど。って今聞いてもおそいけどね。。。



これは私の次に降りてきたうちのだんなが、すいすいと崖を降りてくるところです。

色々大変だったけどすごい達成感がありました。今日のハイキングはほぼ終了。15分ほど氷河を下った平らなところで、ヘリコプターを待ちます!



ヘリを待ってる途中振り返ると、今日登った岩山。記念にパチリ。ちなみに左側の岩の天辺が、ランチ食べたとこです。写真ではちいさくみえるなぁ。実際の岩山はかなり大きかったんだけど。写真ではなかなか大きさが伝えられないのが残念。



またやってみたいなー。登山系ハイキング。でも、ガイドさんに言わせると、この日やったのは初心者向けなんだそうで。それでもかなり難しかったから、やっぱり難しいかなぁと思いつつ、やっぱりまた挑戦してみたい!!

この日が一番天に近かったかな。



3日目以降はまたそのうち。

天に一歩近づく旅 初日

2007年08月23日 | おでかけ日記系
夏もそろそろ終わりですね。日本はかなり暑いらしいですが。。。ビクトリアは暑さもかなりひいて、少しづつすごしやすくなってきました。

ここの所ずっとご無沙汰していたので、夏のバケーション体験についてちょっとかいてみたいと思います。

実は、この夏、初めてヘリ・ハイクというのにチャレンジしました。自分だったら考えもしなかったけれど、彼の両親が私達がハイキング好きというのを知っていて、結婚式のお祝いにとプレゼントしてくれたのです。

ヘリ・ハイクとは、簡単に言うと、ヘリコプターが標高の高い山々でおろしてくれて、きれいなところを1日ハイキングし、帰りは違う地点にヘリコプターが迎えに来てくれるというもの。普通ハイキングにいくと、車を置いた駐車場を出発地点にして、帰りはまた同じ地点に帰ってくる必要性があるため、往復でプランしなくてはいけないのだけれども、ヘリ・ハイクは、ヘリコプターが止まれそうな4畳くらいのスペースがあるところだったら、どこでも迎えに来てくれるので、いつも違う景色を堪能しながら移動できるのである。実際山岳ガイドさんは、タクシー呼ぶみたいに、「どこどこ山の天辺に迎えに来て」なんて無線でいってました(笑)そんな感じのヘリ・ハイク。ヘリハイクのほかのよい点は、普段は人が全く入らない自然の本来の姿が見れるのです。だから、動物達の痕跡があちらこちらに。人があまり入らないから、ハイキング・トレイルもない。(もちろん。。。トイレもないです。。。)本当の自然が堪能できるハイキングです。

今回参加したツアーは、バンフからバスでロッキー山脈の西側(アルバータ州から州境を超えて、ブリティッシュ・コロンビア州にはいったあたり。)までつれていってくれて、人里はなれたロッジから毎日ヘリコプターを近くの山々へ飛ばしてくれるツアーでした。ちなみに、ヘリ・スキーをやってる会社が夏の間はこういったツアーを企画してるようです。



バンフ集合場所にて。朝のすがすがしい景色の中、参加者がどんどん集まってきます。

さて、前置きが長くなりましたが、ヘリコプターの安全な乗り方などについて、簡単な説明があったところで、まずははじめのハイキング地点へ。着いた時間がお昼すぎだったので、今日のハイキングは半日ハイキング。。。ということで、実はあんまり期待していなかったのだけど、ところがどっこい♪

いきなり、こんな景色です!



さすがヘリハイク!楽してこんな景色も簡単に見ることができてしまうのですね!!ちなみに、ここかしこに、氷河や雪の溶けた水が小さな川を作って流れています。ガイドさんによると、水は普通に汲んで飲んでも全く問題ないとのこと。水をすくって、自然の水を堪能しました。

水といえば、ところどころに水溜りがあり、山岳羊ややぎの足跡があちこちで見られました。水飲み場なんですね。

ここからさらにハイキングして、山の天辺を目指します。



山頂はこんな感じ。



写真の左側、遠くに大きく見える氷河は、昔は真ん中にも氷河があったのだそうです。温暖化の影響で見る見る氷河が溶けて、今はぽっかり真ん中に穴が。。。

山頂から下を見下ろすと、標高のひくいところにみどりがたくさん見えます。川はエメラルド色!



初日の半日ハイキングでこれだけきれいな景色がみられたことにかなり満足でした。

帰りは、山の尾根伝いにハイキング。少し間違えると転落しそうなところも。。。ちょっと緊張しながら一歩一歩降りていきます。



歩いている時は知らなかったんだけど、ガイドさんがヘリコプターにピックアップをお願いした地点が実はここ!!こんなところにもヘリコプターって止まれるんですね。びっくり。



そんな訳で、1日目からかなり満足でした。

一緒にハイキングしたおばあちゃんとお話していたら、おばあちゃんは今77歳で、7年前に膝の関節を人工関節にしたとのこと。年齢的にも、身体的にも色々ハンデがありそうなのに、私も息がぜーぜーしちゃうようなハイキングを、大丈夫かしらねーといいつつも、難なくこなしてしまったおばあちゃん。すごいなぁと感心してしまいました。

この日、山の尾根づたいにハイキングすると、景色が両側にきれいに見えていいなーということにきづきました。今まで山の片側を見るハイキングばっかりしてたので、新たな発見。ということで、翌日は、無謀にも山岳系ハイキングに挑戦することに。。。

ということで、二日目に続きます。



やっときた春

2007年04月22日 | おでかけ日記系
久々の更新♪

結婚式から帰ってきたのが2月の末。あわただしく過ごしていたら、4月ももう半ばを過ぎて、もう5月になっちゃっいそう。。。

ビクトリアは、4月になって「雨が多い今年の冬もやっと終わったなー」と思えるような気持ちよい春の日が続いている。ビクトリアは桜が多いのだけど、ソメイヨシノをはじめ、色々な桜も一通り終わって、今は濃いピンクの八重桜が満開を過ぎた頃。こういうとき、あービクトリアに住んでてよかったと思う。これだけ長く桜を楽しめる都市は本当に少ないだろうなと思うし、ある日本人の友人のひとこと。「ビクトリアに来てからの方が、日本にいる時より桜をたくさん見ている気がする。」本当にその通り。やっぱり桜は郷愁を誘いますな。。。

今年はいわゆる夏時間に変わる日(夏の間、日照時間を有効に使うために、時計を一時間早める日)が例年より3週間早い3月に行われた。そのせいもあってか、例年より早く、夕方遅くまで外が明るくなって、それが春の気分を一足早く味わえた要素だったかもしれないなぁ。とも思う。

ビクトリアの観光名物、電柱につるさがった花のバスケットはまだ飾られていないが、もうそろそろかざられるのではないかな?と思う。観光の街ビクトリア全開まであとすこしというところだろうか。

私だけではないと思うが、春になると不思議なモノで、まるで冬眠からおきた熊みたいに、急に行動したくなる。人間にも冬眠ってあるんだなぁと本気で思う今日この頃。日本の新学期が4月に始まるのって、実は本能の赴くままの決定だったのではないかなーと思ったりもする。この時期、みんなが冬の眠りから覚めて、色々なことに意欲を燃やし始める季節。私も今年、この季節になって、色々なことにチャレンジし始めた。恒例のハイキングはもちろんのこと、最近はテニスも始めたり、ヨガも今までのもの以外にもう一種類始めたり。この調子で、勉学や仕事も。。。といいたいところだけど、そんなに簡単にはいかないものです。。。(←人生上手くはいかないものです。しんみり。)

何はともあれ、この季節を十分たのしまないと!!
今日は土曜日。今からまた外に出てきます♪


Mixi日記を読まれた方はすでにご覧になってるかと思いますが春の写真をご紹介!


うちの窓から見える桜並木




よくみるとソメイヨシノ、ですね。




春の浜辺。春の日差しがやわらかいっす。




ワシントン州のオリンピックマウンテン。
先日そっちの方に旅行にいってきたので、機会があったらまた写真公開します♪


戦う魚たち

2006年11月15日 | おでかけ日記系
を見て来ました。ビクトリアにお住まいの方はピーンと来ると思います。そう、ここでは恒例の鮭の川登(サーモン・ラン)を見にGold Streem Provincial Park(ゴールドストリーム州立公園)へ行ってきました。夏にここ行った時は緑の美しい公園だった。(夏のこの公園に関するブログについてはこちらをクリック)今はもう落ち葉もたくさんおちてしまっていたけれど、この季節でも相変わらず緑の印象は健在だ。やっぱりカナダで一番暖かい都市というだけあって、まだあちらこちらで緑見ることができる。もう11月も半ばなのに、まだシダがあちこちにあるし、コケはまだまだ青い!この時期はトロントではそろそろ雪が降り始める頃で、あたり一面はまっ茶色な頃なのだ。改めて季節の訪れの違いを認識。

秋になって、産卵するために帰ってくる体調50cm程の鮭たち。一生懸命逆流に負けずに川を登って行く。んだけど、一生懸命泳いでいてもすすんでいる様子が見られない。ビクトリアはここ最近雨が異様に多く、当日も結構な雨。水量が多くて川の流れがすごい急だった。鮭もその分だけ例年より登っていくのが大変ということだ。というか、この鮭たち、産卵が終わったら海に帰るというわけではないから、これが初の川登り体験で、しかもすごい過酷な川登の年に当たってしまったことになる。不運な魚達だ。。。(バブル崩壊直後の就職活動を思い出して遠い目の私。)

そんな不運な魚達の中にもさらに不運な魚達が存在するわけで。。。大きな川から少し離れたところに、川幅1メートル程度の小さな川がある。そこにもたくさん鮭が登ってきていたのだ。前、夏ごろここを通った時には全く水がなく、まさか冬に雨が降るとそこが川になるなんて思いもしなかった。そこが今は川となり、先には滝が。。。滝??この滝10メートルくらいありそうなんですけど。。。まさか、鮭は。。。この滝。。。登れませんよねぇ。。。がっかり。。。滝の前でたむろっている鮭たち。。。戻ることを知らないので、一生懸命先へ行こうとしているが、もうここが行き止まりです。本意(産卵)を遂げずに力尽きて死んでしまった鮭もちらほら。

そういう魚の死骸には鳥が群がり死骸を掃除している。。。自然って上手くできてるね。。。夏にはこのあたりには熊はあまりいないようなのだけれど、鮭のにおいに引かれて熊が降りてくることもあるようで、真新しい「熊に注意」の看板もある。きっとこの季節だけ取り付けられるのだと思う。ゴールドストリームは鷹も生息しているらしいから、きっと鷹もこの時期はご馳走を食べているのだと思う。私は最初川登の鮭が死んだら、州立公園の人が掃除するのかな?と思ったのだけれど、誰も掃除なんかしないとのこと。そりゃそうか。。。自然は自然のまま、うまく自然の糧となり帰っていくのだ。

そんなこんなな状況をたくさんの人が見守っている中、いわゆるインディアン(先住民)が、鮭を捕まえにきていた。カナダでは、先住民の土地を後から来たヨーロッパの人たちが奪ったということを認識しており、一般人には許されない鮭の狩猟が、先住民にだけには許されている。昔先住民はここで鮭をとり、はらわたを取り除いてメープルの木でスモークサーモンをつくり、それが冬の間の貴重な食料となっていたそうだ。カナダ政府はその慣習を尊重して、今でも先住民グループには鮭の狩猟を許しているというわけだ。私が見た先住民は2グループで、1グループは今時らしく、大きな網で鮭をすくっていた。ふーん。。。と感動は特になく。。。もう1グループは(というかその人は一人で来てたんだが)先住民のような、先に引っかき金具の付いた槍で狩猟していた。あんまり上手じゃなかったけど、昔ながらの同じ方法というのが興味をそそる。

冬になってトンと外で自然を満喫することのなくなった私達には、鮭の川登は楽しいネイチャー・イベントとなった。サーモンはまだまだ12月初旬までは帰ってくるとのこと。今回は数はいたものの、埋め尽くすほどではなかったので、もう一度、今度は鮭で川が埋め尽くされているのを見に行きたいなと思う。来週あたりかな?たぶん。

サーモン・ランについてのウェブサイト
Salmon Run - Goldstreem Provincial Park (英語)


当日はあいにくのお天気。フィンレイソン山はとても低い山なのに、たくさん雲がかかっている。




見づらいですが。。。川登をするサーモンたち




昔ながらの方法で鮭を狩猟する先住民




夏は全く水がなかったのに、今は川が流れてる




で、そこにはたくさんのサーモンが。。。ここは川じゃないのよ。本当は。。。




この川の先は。。。こんな大きな滝です。これも夏はなかったのに。。。




死んでしまった鮭は鳥のご馳走と化すのです。。。自然の摂理。


サンクスギビング・キャンプ

2006年10月13日 | おでかけ日記系
みなさま、ご無沙汰しております。なんだかばたばたと毎日をすごしてたんだけど、やっと落ち着いてきたのでブログ再開!

カナダのサンクスギビングは先週末だった。毎年、彼の実家でターキーを食べるのが恒例だったんだけど、ブリティッシュ・コロンビアに引っ越してしまったので、オンタリオまでわざわざ行くのは厳しい。。。ということで、今年はファミリーイベントなし。。。でも、折角の3連休なので、本格的に寒くなる前に今年最後のキャンプに行くことにした。

キャンプに行くに当たり、気になること。。。。。。熊は夏の終わりから秋にかけて、冬眠にそなえるため、餌を求めて行動が盛んになるらしい。今回のコース、Juan de Fuca Marine Trailでは、過去、私たちもハイキング中に、熊に行く手をはばまれたことがある。(詳しくは7月11日ブログにて。)

そんな訳で、今回は熊ベル熊スプレーという護身用の製品を用意してみた。熊は鈴の音などが近づいてくると、何かがやってくると察知して自分の方から遠ざかってくれるらしい。なので、熊ベルは必需品。でも、風が強い日や、海の近くで波の音が大きいところなどは、熊が音に気づかないこともあるらしい。。。ので、熊に会ってしまったという最悪の場合に備えて熊スプレーも準備。熊スプレーって唐辛子の主成分であるカプサイシンで出来ているらしい。なので、それを吹きかけると。。。ご想像。。。つくことでしょう。後で後遺症などがのこらない製品ではあるけれど、凶器として使えるらしく、買うときも身分証明書の提示をもとめられた。

ま、そんなこんなで、食料と共にキャンプ用品をバックパックにつめこみ、2泊3日のキャンプ旅行へ。ハイキングスタート地点へ車で向かう途中、大人のブラック・ベアーが車の前に飛び出してきた!!まさか。。。こんな街に近いところで熊に出会うとは。。。本当に熊がその辺うろうろしてるんだー。。。と少しナーバスになる。。。

今回はハイキング道を7キロ歩き、ビーチ沿いのキャンプ地で2泊し、3日目に来た道を帰ってくるというバックパック・ハイキング。前回14キロ歩いたし、ま大丈夫かなぁ。。。と思ったんだが甘かった。。。前回はなだらかな丘をハイキング♪だったし、荷物もそんなに重くなかった。。。が、今回は崖の上に位置するハイキング・トレイルで、ところどころかなり危ない。。。バランス崩したら終わり。。。とか、ぬかるみで足首まで埋まりそう。。。とか。。。そうかと思えば、尾根をあがったり下がったり。。。バックパックは12キロ。。。体力的に大変。(途中色々とお手伝いいただいたHさんご夫妻にSpecial thanks。

ま、大変には大変だけど、途中楽しみもたくさんあった。釣り橋があったり、霧がサーッと晴れて神秘的な森がみれたり、海ではアザラシが泳いでたり。景色はなかなかのもの。そんな楽しいハイキングのさなか、突然、ハイキング道に熊の糞を発見。。。色からすると、どうやら主食は本に書いてあったとおり、ベリー系らしい。色が。。。紫。で、見たところ、まだフレッシュ。。。ここ数時間中のモノっぽい。まだ近くにいるかも。

糞をみて、突然またナーバスになった私たちは、手をたたいたり、鈴を大きく鳴らしたり。。。適当な休憩できる場所が見つけられなかったので、藪の中でお昼を食べることになった。お弁当を食べている間もそわそわ。熊は食べ物のにおいによってくるので、できるだけ、早くご飯を食べ終え、引き続きハイキング。(ここでデイハイクを一緒にしていたHさんご夫妻は来た道をユーターン。私たちは引き続きキャンプ地を目指す。)

その後も何度も熊の糞を発見。。。先ほどのほどフレッシュなのはないにせよ、やっぱり熊がうろうろしていると思うと怖い。。。ベリーがたくさんなっている藪の中より、出来るだけ見通しのいいビーチを歩きたかったが、満潮の時間でビーチが水に埋もれている。。。仕方ないので、藪の中の迂回道を出来るだけ鈴を大きく鳴らしながら通り抜ける。

最後キャンプ地へのアクセス地点であるビーチに到着。キャンプ場はすぐそこ。。。なのに、潮が高いときはキャンプ場へ歩ける岸辺が水に埋まってしまって通れない。。。ので、しばらくビーチに座って潮が引くのを待った。こうして、キャンプ地にようやく到着。

翌日は午前中は森の中を散策。森の中はキノコがたくさん。秋はキノコの季節ですな。この前キノコの見分け方を勉強したばかりの彼は、熱心にキノコを観察。午後は天気もよくなったので、ビーチでのんびりすごした。遠くにたくさんアザラシが行き来しているのが見える。うしろでは、イタチみたいな不思議な小動物がうろうろしている。こんな環境の中に身をおくと、大自然の中に、人間の方がおじゃましますーという感じがして、なんとなくうれしい。

結局、恐れていた熊にも出会うことなく帰ってこれたし、サンクスギビングに今年の最後のキャンプ。楽しみましたです。はい。


私たちがキャンプしたJuan de Fuca Provincial ParkのChin Beachから、Bear Beach方面へ向かうハイキング道の森。小雨の中に緑が幻想的。













Chin Beachを散策中、紫うにの抜け殻をいくつも発見。どうやらからすが中味を食べた様子。なんと贅沢な!!




ビーチで散策中うっかりしてテントへ帰るビーチが満潮でカット・オフされてしまった。。。崖間際の藪の中を抜けて何とかテントへ帰ることが出来たけど、泥だらけになった。。。




お昼から突然天気がよくなったので、ビーチでのんびり。このとき満潮。




沖ではアザラシがたくさんおよいでる。なんとかカメラにおさめられた。




この動物。。。なんていうんでしょうか?イタチ??




夕方になって今度は干潮。さっき通れなかったビーチも潮が引いて普通の浜になっていた。。。




夕日がきれいー!アメリカワシントン州の山々が対岸にみえる。




よく早朝、帰りのハイキングを開始。おとといここを通った時は、満潮時だったので、潮が引くまで待たなければならなかった。




潮が引いている間であれば、ビーチ沿いをハイキングできて、山道を登ったり下ったりするの少し減らすことが出来る。




で、でも。。。ビーチから山道に戻るには、ちょっとしたロッククライミングもしなくてはならず。。。




ロッククライミングの後は、木の根元を岩すべり??これってハイキングと呼べるのでしょうか?




Loss Creekにかかるつり橋に到着。小休憩。




つり橋からの眺め。海がきれいだー!




出発地点であり、ゴールでもあるSombrio Beachに到着!達成感ー!!


Great Canadian Beer Festival

2006年09月12日 | おでかけ日記系
行ってきましたよ!!私向けのイベント、ビール・フェスティバル。金曜・土曜と開催され、私たちは土曜日に彼の会社の同僚達と共にいってまいりました。ちなみに、当日の朝、うちの彼は朝から体力温存するため、出発間際までベッドから出てこなかった。相当楽しみにしてたのね(笑)



当日は12時から開場。チケットは事前に酒屋さんで購入していた。このチケットの半券は、お酒を飲んだ後、運転が出来ない来場者のことを考えて、ななんと、バスの乗車券になっているのだー。こういった政府のバックアップを考えると、いかにこのイベントがビクトリア市民の楽しみとなっているのかが想像される。

さて、会場では4オンスのマイグラスをひとつ渡され、トークン売り場で自分の飲みたい数のビールの数だけトークンを買う(1枚1ドル25セント)。あとは、マイグラスとトークンをもって、飲んでみたい地ビールのブースに行き、ビールをついでもらってトークンで支払いということになる。

来ていたのは、ほぼブリティッシュ・コロンビア州のビール。ビクトリアで普段からのめる地ビールも多くあったが、なかなか聞いたことのない本土の小さな地ビール屋も参加していた。それについでは、アメリカ・ワシントン州からのビールが多く、少数ではあったがアルバータ州、サスカチュワン州、ユーコン準州からも地ビール屋が出店していた。

まず、このイベントが特別なのは、太陽の下、芝生の公園で堂々と酒が飲めるということだろう。なぜなら、カナダでは普段は公の場所でお酒を飲むことが禁じられているからだ。それに加え、このビア・フェスタではなかなか普段では飲めないビールが数多く飲める。

酔っ払いを見るのも面白い。みんな知らない人同士がビア・ハグといって抱き合ってたり、急に腕相撲を始めたり、トイレの列は徒競走で獲得みたいにトイレがイベントになっていたり。(ちなみに、酔っ払いが多々使用するトイレはかなり鳥肌モノ。。。)そんな中、やっぱりハッピーじゃない酔っ払いもいたりする。いきなり折り畳みいすで人を殴ってる人がいたりして。。。警察が出動。。。なんてのも見た。相手は酔っ払いだし、気をつけないとね。。。

そんなこんなで、わたしたちも小さなグラスで約20種類ほど試飲し、最後は酔っ払い。彼と千鳥足でアパートにたどり着いた。でも、どのビールもほんとうにおいしかったー。また来年いきたいなー。



トロントでも同じイベントは毎年あったんだけれど、行った事がなかったんだよね。なんでだろう?オンタリオのビール大好きだったから今から行っておけばよかったと大後悔でしゅ。。。ぐすん。


初めてのバックパック・ハイキング~1日目

2006年08月21日 | おでかけ日記系
さてさて、ぼんやりしていたら1週間もたってしまったが、先週のストラスコナ州立公園(Strathcona Provincial Park)での一泊バックパックハイキングの旅を振り返ってみたいと思う。
警告:毎回ながら、旅日記形式なため、写真多いです。

この州立公園はバンクーバー島中腹にあり、有名なスキー場ワシントン山(Mt. Washington)の向かい側に位置している。広さは25万ヘクタールというから、すごい広さなんだと思う。湖と山と川と森がぐっちゃぐちゃにまざった典型的な自然の公園なのだが、バックパッカー向けのキャンプ場やトレイルが整備されているので、自然を満喫するにもってこいの州立公園だ。

詳しい情報は下記ウェブサイトを参照くださいまし。
http://www.britishcolumbia.com/parks/?id=411
http://www.env.gov.bc.ca/bcparks/explore/parkpgs/strathco.html


さて、初めてのバックパック・ハイキング。もちろん私は何の知識もなく。。。準備に関しては、毎年恒例で一週間のカヌートリップをしている義母の指導を受けながら。食事はなるべく重くならないように、洋服は軽いもので、万が一雨にぬれてもすぐ乾くものを、などなど、教えてもらいながらたっぷり1日かけて準備をした。荷物が出来上がってみたら、初めてということで気を使っていただいたのか、一番年齢の若い私が、一番軽い荷物を運ばせていただきました(恥)


さて、出発の朝。宿泊先のホテルから、出発地点までドライブ。すがすがしい天気だ。今日は無事にキャンプ場につけるのかなぁ。。。なんて不安になりながら、朝8時40分駐車場を出発。12キロのハイキングは彼と週末に何度かしたことがあるので、距離的にはまあなんとか問題がなさそうだ。けれど、前回は大きなバックパックは無かったし、このトレイルにアップダウンもどれくらいあるか、はっきりと分からないだけに不安。

そんな風に色々考えながら、最初の林を抜けると、突然目の前に広がった美しい湿地帯!日本の尾瀬を思わせる風景だ。






ここで少しやる気になった私

実は歩いている間は、足元をきちんと確認しないと危ないので、トレッキング中は基本的に足元を見ていることが多かった 今回は初めて両方の手にハイキング用のストックを使ったので、それをどこに着地させるかも考えながら。。。そんなことを一歩一歩気をつけながら歩いたけど、時々顔を上げて、景色を見ては「はー、美しい。。。」と感動の連続だった。写真ではなかなか伝わらないものだと思うけれど、ここでトレッキング中に取ったいくつかの写真を。


キャンプ場まで、いくつか山も越えなくてはならないので、登りもたくさんありました。息が切れるー。




大きな登りが終わると、大体小さなくだりがやってくる。この繰り返しでどんどん標高の高い山へ近づいていく。




最初は小さくしか見えなかった雪の残る岩山も高度が高くなるにつれてだんだん大きくなり、どんどん近くなってきた!




次の湖がキャンプ場だー。もうすこし。。。



ここでキャンプ場に無事到着。到着は1時半ごろ。途中3度ほど短い休憩をしたが、そう考えても5時間弱、ぶっつづけで歩いていたことになる。いやはや。自分でもびっくりだ それに、車では入れない自然の中、自分の足でゴールに到達できたんだーという達成感もある。こういう喜びが快感になって次へと気持ちを向かわせるのだよねー。なんだか植村直美の気持ちが分かっちゃったりして。(←大げさ?)


キャンプ場は湖のほとりにある。まずはおなかを満足させないと。ということで、湖のほとりへ降りて、ピクニック。



反対側の湖畔は岩山になっていて、まだ雪が残っている。義父に言わせると、この雪は真冬に降ったものが残っているのではなく、5-6月頃に寒い日があると雪がふることもあり、その雪がまだ残っているらしい。雪解けの水が勢いよく湖に流れ込んでいる音が聞こえてくる。それ以外は全く雑音の無い自然真っ只中。




お昼を食べ終えて、テントも張り、やることもなくなった。暗くなるまでまだまだ時間がある。ということで、突然思い立って、このキャンプ場から数キロメートル離れた氷原を見に行くことにした。地図をみるとまたもや山を越えなくてはいけないらしい。それも今までのようななだらかな山ではなく、急な山。そういわれてもあまりぴんと来なかった私は、みんなにひょこひょこ付いて行ってしまった。。。途中、義母が夕日が沈むまでに帰ってこれるか不安だから、途中で引き返すと言い出した。私は一瞬一緒に帰ろうかな?とも思ったのだが、結局のところ、他2人について引き続き山を登ることに。。。でも。。。これってすごい斜度よね。これがどの位先まで続くのかしら?何度あるのかしら?などと考えると不安になってきた。おまけに、義父はひざを痛め、途中で帰ると言い出した。。。ので、これ幸いと私もやっぱり帰ることに。。。半分まで降りてきちゃったけど、一応途中まで折角登ったので、記念写真を一枚。ちなみに、下に見えている湖が私たちのテントがあるキャンプ場。




キャンプ場に戻ってへとへとだったけど、明るいうちにもうすこし回りの風景をみたくなって、うろうろしてみた。私たちがキャンプを張っている湖からは川が流れていて、他の湖へも流れ込んでいる。その湖でしばらくのんびり。彼が突然泳ぎだしたりもして。私はその場にしゃがんでその様子を見ていた。(この間に、私、ブラックフライに足をかまれました。。。あとでかゆくて大変だった。。。



この後、私はテントで一休み。。。のつもりがウトウトしてしまい、起こされた時にはすでに夕食の用意が終わっていた。。。こんな私は日本で嫁はつとまりませんね。。。夕食のメニューは乾ししいたけが入ったパスタ。パスタソースは粉末のもの、ミルクも粉末、パスタは乾燥、乾ししいたけはもちろん乾燥。。。ということで、いかに食料品を軽くして、荷物を減らす努力がされているかがお分かりかと思う。このメニューを提案してくれたのは義母。経験から来るおいしいキャンプメニューに感謝です。ちなみに後片付けは、もちろん私も参加しました。

この後は暗くなるまで自由時間。テントでごろごろしてたら寝てしまったようだ。1時半ごろ、目が覚めると真夜中なのに明るい。外はお月様がでてるようだ。当初星を見ようと話していた私たちであったが、きっと明るくて星はみえないかもなぁ。。。なんて半分諦め気味ではあったが、折角だし。寝袋からでて厚着し、外にでてみた。想像したよりもたくさんのお星様が!!メルヘン~♪地面に寝転がってしばらく星を見ていた。昼間より大分冷えていたので、もう蚊もいないし、空気も澄んでいて清らか。いくつか流れ星もみた。けれど、やっぱり長時間いるのは厳しい寒さ。。。で、テントにもぐりこむ。

キャンプ1日目はこんな風に終わっていったー。なんか幸せ気分♪

お気軽ハイキング?

2006年07月17日 | おでかけ日記系
趣味は?ときかれたら「ハイキング」と答えられるくらい、最近はハイキングに没頭している気がする。

ま、夏だし。バンクーバー島は自然も一杯だしね。よく考えたら、トロントは平地で公園とかしかないけど、それでも彼とはよくハイキングには行ってたんだった。歩くの基本的にすきなのよね。カナダに来た当初のまだトロントにいたとき、ダウンタウンの語学学校から2時間半掛けてスカボローの家まで帰ったこともあったし。(電車で20分+バスで5分の距離)

でも最近のハイキングはハイキングというよりは、トレッキングに近い感じ。足場も木の根とか岩とかで悪いし、アップダウンもある。ちょっとした山なんかもある。でも、山登りとはいえないかなぁ。箱根の金時山みたいに急な山はのぼってないし。でもそうはいっても、アップダウンはやっぱり厳しい。。。

前はあまりエクササイズなどしない私であったが、最近はYMCAで水泳したりカーディオをしたり。少しは、体力的にましな人間になってきたはずだけど、持久力がまだたりない。トレッキングは体力を養うにはすごくいいと思う。いっぺんに自然の風景を見れたり、動物に遭遇したりで(熊は困るけど。。。)楽しみもある。

昨日も週末ということでEast Sooke Regional Parkにいってきた。Regional Parkってことは、地元の自治体で作ってる公園という感じのニュアンスだ。なんとなくお気軽ハイキングコースに聞こえる。そんなイメージでなんとなーく、ちょっとハイキングのつもりでいったら、いやはや、最終的にはトータルで5時間の超ハードなトレッキングになってしまった。ハイキングトレイルの入り口にある地図にはコースの長さなどの説明は一切なし(だったような)。実は、最初の下調べを十分していけば、この公園のウェブサイトにもあるとおり、コースは長くて大変、一日がかりなことは事前に分かったんだが、私たちがRegional Parkと聞いて、最初からなめてしまったのがよくなかった。

海見たさに、海岸を求めてさまよい歩いていったら、思ったよりかなり長い間歩くハメに。。。おまけに分岐点にあるコースの表示が結構あいまいで、道に迷ったりもした。日が暮れるまでに出発地点の駐車場につかないと。。。と心配し始めたのがスタートして2時間半後の6時。この時点でまだ海まで少しあったのだが、ここまできて引き返すのももったいないし。。。今は日が長いとはいえ、おそくても8時くらいには。。。と気ばかりがあせる。というのも、西側に太陽が傾くと、まだ平地や市街地では太陽があたっても、森の中は暗くなってしまうから。。。今日は短いハイキングのつもりで水しかもってきてないし。。。おなかも減り始めた。

で、汗だくで急ぐ急ぐ。足元もわるいけど、よくあんなに早く歩けたなと思うくらい。やっと海が見えて感動している間もなく、ちゃちゃっと写真を済ませ、歩く歩く歩く。途中、鹿と間近に遭遇しても、冷静にちらり見だけして、写真も撮らずに歩く歩く歩く。

最後、膝が少し痛くなったけど、8時半駐車場到着。汗だく。ジムでもここまで汗書くのはまれかなぁ。このとき、まだ太陽はうっすらあったが、とはいっても森の中は結構暗くなってきていた。途中でどちらに行くか迷った分かれ道があったんだけど、あそこで間違えてたらやばかったかも。(と思ったが、うちの彼いわく、あと1時間は何とか大丈夫だったろうとのこと。ホントかー??森の中でも??)

とにかく、今回はいい教訓になった。いつもいく国立公園とか州立公園とかは大掛かりなコースが多いからいつもよく調べるけど、地元の公園も実はでかい自然に囲まれていてなめてはいけないってことですな。。。

あと、もうひとつ。山登りに人々が使う杖というのか、ストックというのか。前からあんなの役に立つのかしら?とおもっていたけれど、あれは本当に役にたつ!!今回実証。その辺で拾った木の棒をストック代わりに1日ハイキングしたが、足の負担がかなり軽減された気がする。あれがなかったら。。。と思うと膝の痛みももっとひどくなっていたにちがいない。自分用の山登りストック買おうかなぁとまでおもった。

そして、昨日の筋肉痛がでるかでないか。。。という今日日曜日。またハイキングしてきちゃいました。エルクレイクとビーバーレイク。こちらは昨日とは違ってファミリーがのんびり湖畔で泳いでいる湖沿いのハイキングコース。途中で足を湖につかったりしながら、湖畔でおにぎり。最高ですわ。

いやはや、はまりすぎですな。でも、バンクーバー島は自然が美しいし、堪能しないともったいない!!次はどこ行こうかなぁ。


今回のハイキング、最初の眺望ポイントはMt. Maguire。森と海と山!オリンピック・マウンテンが綺麗に見える。この時はまだ、海岸沿いのトレイルまで行く気満々。




上の写真をとってすでに1時間強ほど経過。。。やっと海に着いたが、大分日が西に傾いている。急いで帰らないと。。。




ハイキングトレイルの上から下の崖を撮影




さすがにやばい。。。ので急ぎ足で森の中へのトレイルを探す。この地点から出発地点まで戻るのに2時間ほど。。。このときはそんなに時間がかかるとは。。。思いもせず。この写真を最後にあとはひたすら歩く歩く歩く!




ある日♪森の中♪

2006年07月11日 | おでかけ日記系
新しいハイキングブーツを試すべく、週末恒例(?)のハイキングに行ってきた。今回行ってきたのは、以前紹介したBotanical Beach(植物のビーチ)Mystic Beachの間にあるSamborio Beach。これらは、海岸線にならんでいて、Juan de Fuca Marine Trailと呼ばれ、5日間掛けてキャンプ&ハイキングをする人もいる。私もいつかやってみたいなぁ。

さて、今回はもともとハイキング道を歩いてみるのが目的だったのだが、ビーチが美しいので、最初にビーチ散策をしてみた。ここは、バンクーバー島のサーファーが集まるビーチとしても有名らしく、お昼前から何人かのサーファー達が波に浮かんでいた。そんなのをのんびりみていたところ、あるサーファーが一言。

「さっき、藪に入っていったけど、あっちにがいたから気をつけてね。」



えええー。熊が??向こう側からビーチ沿いをやってきたおじさんも、その辺で熊が藪の中に入っていったのを目撃したとのこと。ハイキング道はまさしくそのやぶの中にあるし。。。最初からハイキングしないでよかったーと胸をなでおろした。熊も藪ん中に行ったし、ひとまず安心。。。なのか?。。。まあ、ひとまずのところ、ハイキング道に戻るのはやめて、ビーチ沿いをしばらく行き、熊目撃エリアから十分離れた、後ろに高い崖がある、見通しのよいビーチの流木に腰掛けてピクニックをすることにした。これなら、熊が突然現れることもないし、第一背後のこんな高い崖からジャンプして襲っては来ないのは確か。とは言っても気になる。。。100%楽しめない状況。いつもなら、海の生物を見て楽しむ私もなんか妙にそわそわ。。。

ピクニックを終えて、本題のハイキングをすることにした。でも、熊がいると分かってしまった今、熊が目撃された北側ハイキング道に戻るのははっきり言ってかなり無謀なので、予定を変更して、キャンプ場から南へのハイキング道をいくことにした。なので、仕方なくビーチを南へ戻りつつ、ひとまずは、キャンプ場へ戻ることに。キャンプ場に戻るには、今いる浜辺からは川があるため、一度短い距離だがハイキング道に戻って橋を渡らなければならない。が、そのあたりは、さっき熊が現れたエリアから結構離れているし、大丈夫だろうと踏んだ私たちは鼻歌交じりにビーチ沿いを南下。。。

そこで、彼が突然「※Ωπ△◎★!!!」
↑もう、動転しちゃって、彼に何を言われたか覚えてない。





いたー 藪の中にいったんじゃなかったのー?



もう、こわいこわい。生身の体だし。。。そこ通らないと家にも帰れないんですけど。。。(ちなみに、私は恐くて写真をとる余裕なし。この写真は彼からの提供です。)

熊に何度か遭遇したことのある彼曰く、熊が消えるのを待つしかないとのこと。ビーチに転がってるおおきな流木の上にじっとして、熊が立ち去るのを待ってはみたが、またこれがなかなかどうして動かない。。。地面をほじくって遊んでいるのか?食べ物をさがしてるのか?私たちも困ったなーなんて、おろおろ。。。


そしたら、川向こうのキャンプ場の方から、サーファー君の若者軍団がこっちに向かって歩いてきた。熊の存在に気づかず、こちらにやってくる!!熊はそれに驚いて、人を避けるべく、こちらに向かって歩き出した!!恐すぎるー!!サーファー君たちは川を渡るため、橋のあるハイキング道に行ったようである。その隙に熊はまた海岸で立ち止まり、穴を掘り出した。私たちが流木の上でおろおろとしていると、熊は、今度は私たちに気づいてこちらを見ている。目が合って私が立ちすくんでいる間に、サーファー君たちが橋を渡り終えて、ハイキング道から海岸に出てきた。

こっちに来ないでー!!!とおもったが、熊はこちら向きに走り出したー。でも、幸いなことに途中手前で進路を変え、藪の中へと消えていった。



海岸の上で人に挟まれて、おろおろして逃げていったようである。サーファー君たちにジェスチャーで熊がいることを伝えたが、彼らはジャーマン・シェパードを3匹もつれていたので余裕しゃくしゃく。あー、熊いたのー?なんて感じ。。。人の犬の庇護の下、いそいそと海岸を足早に南下し、橋に戻らず素足で川を渡る私たち。。。だって藪の中恐いんだもん。

いやー、こわいっす。ほんと。次回から熊スプレー持参しようかな。。。

あ、ちなみにハイキングブーツ、今度はサイズバッチリでした。

Tourism Vancouver

2006年06月27日 | おでかけ日記系
お久しぶりです

最近「お久しぶりです」から始まるブログが多いですねぇ。何人かの方々からご心配のメールをいただいてしまいました。すんませーん

夏はウッキウキーなもんで、外に出がちでついつい更新が遅れてしまいまして。。。今日までの約一週間のビクトリアは雲ひとつない快晴がずーっと続いており、今が一年で一番長く太陽が顔をのぞかせる時期ということもあり、夜長のカナダの夏ならではの毎日を楽しんでおります。(ちなみに、昨日は10時半まで夕日が完全に沈みませんでしたー。)



えー、で、ここからはブログ。今日ははバンクーバー所感をつらつら書いてみたいと思う。

実は友人が訪ねてきた前週と昨日までの週末、2週末立て続けで、バンクーバーをたずねた。初めてバンクーバーを訪れた4月から数えると3回目である。実はカナダに留学・ワーホリすると決めた時、真っ先に行くのはやめようと思ったのがバンクーバーだった。一昔前バンクーバーをたずねたことのあるうちの父親が「バンクーバーはいいぞー」といって当時お勧めされていたのだが、「日本人が多い!!」ということが、当時英語の勉強が第一目的だった私としては、どうしても許せなかった。(実際日本人はあちこちにいます。)それに加え、私がカナダに立つ前に留学を終えて帰ってきた友人が、「バンクーバーなんて大したことないしつまらない。。。」といってたのが決定打となった。当時はそんな感じで色眼鏡でバンクーバーをみていたのだが、今は英語がどうこういう時期でもなくなったし、単純にバンクーバーってどんな都市なんだろう?真相はどうなんだろう?と思っていた。

で、結論からすると、いいじゃん、バンクーバー!

規模から言うとトロントよりは小さいという感は否めないが、なかなかExcitingな街であった。都市として、ニューヨークやロスなんかを期待してしまう人には向かないだろう。。。が、それでも、自然と人々がこんなにも近くに共存して楽しめる都市はやはりすばらしいなぁと思う。ダウンタウンを少し離れればホンマモンの自然の中で色々なスポーツが楽しめる。Bayには、カヤックを楽しんでいる人、ヨットやウィンドサーフィンを楽しむ人が一杯。浜辺ではフリスビーやビーチバレー。海岸沿いをランニング・サイクリングする人たちも目立った。実はダイビングも盛んらしい。少し山側に行けば、自然を堪能できるたくさんのハイキング・トレイル。夏で雪はないけどスキー場もちらほら見えたり。公園ではサッカー大会が行われていたり。スポーツ好きな人には天国みたいなバンクーバーである。

都市を見てみても、色々なイベントが行われている。今はJazz Festivalが行われていて、あちらこちらからジャズが聞こえてくる。(えー、実際こういったカルチャーイベントに関しては正直やっぱりトロントやモントリオールの方がすばらしいとは思う。)で、おいしいレストランもたくさんある。毎回訪ねるたびに食べすぎる。Sちゃんと食べたハンバーガーはローカルチェーンのお店のもので、マク○ナ○ドなんかとは比べ物にならないおいしいハンバーガーであったし、今回友人に連れて行ってもらったインド料理のレストランは、味も繊細でとーってもおいしかった!!そして、街は夜は2時過ぎてもにぎやか!!最近静かで刺激の少ない生活が続いていた私は、あーあー都市っていいなー。なんて妙にワクワクしてしまった。ふしぎなもので、そういうワクワク感というのは色々なことをして見たい気を起こさせる。彼の友人の一人がダイビングについて色々熱く語ってるのを聞いたら、私もいつか挑戦してみたい気になったりして。

ただひとつ、バンクーバーの決定的な欠点といわざるを得ない点は、いわゆるホームレスの数。。。。路地裏がたくさんあり、それはそれで特有の情緒があるのだが、浮浪者がうろうろしており、ちょいと。。。な雰囲気。私の住んでるビクトリアもホームレスは多いと思う。西海岸は気候がいいからか、トロントより断然浮浪者の数が多いようだ。

えー、街についてつらつら語ってみたが、私が訪れた今までのベスト観光スポットはMount Seymour。ここは基本的にスキー場なので、夏に訪れても。。。と思う人も多いかもしれないが、ハイキングトレイルはすばらしかった。トレイルはアップダウンがあまりないが、この真夏の炎天下の中、雪の上をハイキングしなくてはならない。それがまた最高である!到達した展望エリアでの眺望もすばらしい!今後バンクーバーを訪れる予定のある方にはぜひぜひいってもらいたい。

夏のバンクーバーはすばらしい。そういえば、バンクーバーつまらないって言ってた友人は冬滞在していたんだった。。。冬は。。。どんなんなのかなぁ。。。


ダウンタウンのある半島の南側に位置するJericho Beach。向かいはダウンタウン脇にあるスタンレーパークとWest Vancouver地域。山の天辺にはまだ雪がある。




Mount Seymour州立公園のハイキング。スキー場脇まで車で上がれるので、アップダウンが割と少ないハイキングが出来る。夏なのに雪の上を歩くってのもいい。




うっそうとした森の中、木の根が複雑に絡み合った上を歩くので、足をとられないように注意。




頂上に到着!!




頂上からダウンタウン方面を臨む。昨日行った海水浴場がたくさん浮かんだ船の向こう側に見える。あとダウンタウンの高いビル郡も。




お隣には、Grouse MountainやCypress Provincial Parkの山々が見える。


夏の始まり

2006年06月05日 | おでかけ日記系
昨日は土曜日。朝から雲は多いけれど天気は比較的よかったので、ちょっと身近な自然を散策しに、海岸沿いの道をドライブがてらMount Douglasにいった。

マウント・ダグラスには、たくさんの自然散策道もあり、散策しながら山を登ることも可能なのが、今回は彼が少々お疲れモードということもあり、直接眺望を見に山のてっぺんまで車で登った。マウント・ダグラスは、ビクトリアの市内ではひときわ高い、いわゆる岩山というか、岩の丘というか。だから眺望もすばらしい。360度パノラマが堪能できる。おまけにビクトリアは突き出た半島に位置しているので、ここからは約270度の風景に海や島が見えるのだ。海が見えるとやっぱり気分がよいね。


人々も思い思いに岩山ピクニック。




岩山には少ない土を苗どころにして、ところどころ植物が生えてる。




北側の風景。ダウンタウンと反対側。




ダウンタウン方向を見ていると、なにやら見たことのない大きな物体が。。。



写真からわかるかなぁ。。。そう、あれは、クルーズ船!!いわゆる比較的金持ちの旅行者が長期旅行で大陸から大陸を旅する、タイタニックみたいな船。化け物みたいな大きさ。ビクトリアにはそんなに大きなビルはないけれど、そうはいってもちょっと見える比較的大きめなビルや他のぽっかり浮いている船と比べると、異様な大きさ。

ビクトリアに大きなクルーズ船が来ることは、聞いたことがあった。観光の町ビクトリアだけにおかしくない。けれど、あのクルーズ船が止まっていたのは、前にもこのブログで写真で紹介したことのあるOgden Point。そう私のご近所。今まで何度も港に行ったことがあったけれど、クルーズ船なんて止まってるのみたことなかった。

で、早速クルーズ船を見にOgden Pointへ。いやはや。デカイ。遠くから見たからわからなかったけど、2艘も停泊してた。で、ちょうど一艘がこれから停泊するところだった。




停泊したばかりの船。これはオランダから来たらしいから、大西洋、カリブ海を抜けて北に上がってきたのだろう。これからの行き先はアラスカらしい。



ドックにある三階建ての建物を比べてみると、うーん、やっぱりデカイ。こんなにでかい船を見たのは生まれて初めて。

これで、3艘の船が並んだ。



ひとつはノルウェーかららしい。もうひとつはどこからなんでしょうか??分かりません。これらの船はしばらく港に停泊し、お客さんはしばらくビクトリアを観光して、次の目的地に向かうのだそう。港にはバスがお客さんを観光に連れて行くためにわんさかやってくる。そして、お客さんたちは夜は船で寝るのだそうです。すごいね。彼も、30年後にやってみたいそうだ。まだのんびり旅行は私たちには合わない。。。というか、お金が。。。余裕ないよね。


折角ここまで来たのだからと、Ogden Pointの堤防を歩くことにした。

そしたら、堤防のすぐ下の岩場で、ヘロンが一本足でお休み中だった。




そして、ついに!!この季節になって、ヒトデがわんさか現れた!!赤いやつ、白いやつ、白くて足がたくさんでてるやつ!でもひときわ目立ったのは紫のヒトデ。前々から、何度もビーチに行ってはなかなか見れなかったヒトデが!6月を過ぎたら、わんさか!!もう夏なのかなぁ。ヒトデも夏になったから、出てきたんだもんね。




Ogden Pointの灯台付近では、Seals(アシカ)がイカ?カニ?を海底からとって、水辺に浮かびつつ食べていた。観光客が集まってはカワイーなんてみんなでわいわいと眺めている。(私も今回は写真無しでゆっくり眺めてた。)

大きな観光船の脇で、アシカがカニを食べ、ヒトデが寄生する。観光都市ビクトリア恐るべし。である。

追伸:Goldstreamのハイキングは、また次回。

緑の世界 その1

2006年05月31日 | おでかけ日記系
彼のお母さんは、彼に似ているなぁと思う。当たり前だが二人は別人なので、もちろん別のテイストを持ってはいるんだが、色々な感覚的ところが似ていて、人間的に私の接しやすいタイプの人である。一緒に出かけても、義母というよりはお友達のような感覚でお話が出来るのがうれしい。で、彼とお母さんの二人の共通点は、「自然大好き人間」。だから、彼の家族が一緒になると、天気が許す限り外に出て、何かしら散歩・ハイキング・自然散策などをすることになる。私も自然は好きなので、今回彼のお母さんが来ることがきまった時も、恒例のお出かけハイキングがあるものであると勝手に決め付けては、勝手に楽しみにしていた。

が、土曜日はあいにくの天気。曇り時々雨。
それでも、そんなにひどい天気ではないので、やっぱりハイキングに行くことにした。そうなると思った

その前に、ドライブ途中ちょっと中古家具物色を行ったのが、思いもよらない寄り道で、結局何点か気に入った家具を見つけてしまい、購入することに。当日配達しかうけつけていないということで、いったん家に帰って配送を待つことになった。1時半に来る予定が、結局3時近くまで来なかった。。。さすがカナダの配送業者

でも、カナダは今9時過ぎまで明るいのさ。だから、3時過ぎからでもハイキング十分出来ますということで、この度の目的地Goldstream Provincial Parkへ。ここはビクトリアから車で15分から20分位しか離れていない、国道1号のすぐ脇に位置する公園。なぜGoldstream「金の流れ」という名前なのか気になる。ここには川が流れていて、秋になると鮭が登ってくるらしい。だから鮭が登ってくる様子が金色の流れのように美しく。。。などと一人で詩人になっていた私だが、実は本当の理由はもっと現実的なモンであった。ただ単に、近くに金鉱があったかららしい。 私の詩人の世界はそれを聞いて消え去っていった。。。


さて、気を取り直し、このGoldstreamについてだが、とにかく苔むしたとても美しい森だった。川の流れと緑しか見えないといっても過言じゃないくらい。また、ガイドブックにも書いてあったのだが、雨の日の方が神秘的で景色が綺麗に見えるらしい。ということは、雨のお天気というのは、実はラッキーだったのかもしれない(←ちょっとおめでたすぎる?)


ここで神秘的な雨の中の森の写真を。

ハイキング道入り口付近の写真。もうこの辺からちらほらと木々にコケがついてます。ちなみに足元はどろんこ。




坂を下って川沿いに出ます。足元に気をつけないと。。。ぬれていてすべるので。。。




坂を下ったあたりに、大きな木が川をまたぐように倒れているのを発見。



この写真の中で、手前に二本見えているのは、この大きな木が倒れる時に裂けた残骸。いかに大きな木かがこれで想像できる。彼は面白半分で「橋だー」といってわたりだしたけど、ぬれてるしこけはえてるし、私は怖くて全然渡る気にならなかった。

今まで行った森は針葉樹林がほとんどだったけれど、この森ではメープルの木もたくさん見つけた。



写真だと大きさを想像するのが難しいのだが、これ、実は大人の手3個ぐらい(もしかしたら4個といった方がいいかも!)の大きさ。完璧な形のメープルの葉だが、ちょっと大きさが大きすぎて、最初は本当にメープル??と疑っていた私たちであったが、後ほど先住民の生活を説明しているパネルを見ていたら、昔は鮭をここで取った後、メープルの木を切っていぶし、スモークサーモンにしていたとのこと。やっぱりどうやらほんまもんのメープルのようだ。


橋の上から取った水辺の写真。




緑!緑!緑!










この緑!緑!緑!の正体はコケなんだが、コケというとなんか普通の植物と違う気がするのだが、よく見ると単に小さな小さな草なのだ。ふわふわして気持ちいい。雨水をキャッチして、きらきら輝いて見える。




そんな感じで、雨の中、土曜日のハイキング第一弾は終了!森から出て駐車場に向かうと、雨はやんでいた。まだ空は明るいし、昼食がおそかった私たちはおなかもまだまだ減っていない!ということで、引き続き第二弾ハイキングを決行することに!同じGoldstreamの違う部分を見に行くことにした。

それにしても、毎回思うことではあるが、自然って偉大だよなぁ。こんな自然は日本にもあるところにあるはずなんだが、私が首都圏で育ってしまったせいか、ここまで自然があふれる風景は日本では見たことがなかった。また、日本に帰った時にでも自然探索のたびに出てみたくなった。

えー、で、土曜日のハイキング第二段についてはまた次回。

自然と戯れる旅 3日目

2006年05月18日 | おでかけ日記系
Pacific Rimへの自然に戯れる旅3日目、最終日。この日はビクトリアへのLong Driveがあるため、途中いくつかのポイントでハイキングをしたりしながら帰るプランを立てた。ので、実はPacific Rim自体は前日が最終日だったことになる。(失礼しました

朝食を済ませてチェックアウトの後、最初の目的地Kenedy Lakeのハイキングトレイルへ。Kennedy Lakeは大きな湖。だから、最初見たときは海かな?と思った。来るときも山が映りこんだ湖がきれいだねーと話していたので、帰りに少し見てみようということになったのだ。車道をはしりながらハイキングトレイルの駐車場への入り口を探して走っていた、その時!!





そう、熊が出た!!どのハイキングトレイルの掲示板にも必ず「熊に注意」という注意書きはあるにはあったけど、そんなもんにばったり出会うなんて確率的にほとんどないような錯覚に陥っていた。実は最初はこの熊だけ見えたのだが、後から小熊も出てきた。



(この写真、残念ながら小熊の顔の前に草が。。。小熊ちゃんの顔がよくみえないのです。。。)

小熊を連れた母熊というのが、実は一番あぶないのだそう。この母熊、実際熊を何度も見たことのあるうちの彼に言わせるとかなり小さいサイズだそう。多分若い母熊なのだろうとのことだった。それに、この春の時期、冬眠から覚めてあまり時間が経っていないためか、はたまた小熊を生んでまもないからかかなりやせているようだ。実はこの熊はBlack Bearと呼ばれ普段は木の実や草を食べているため、人を襲うことはまれだそうだ。子供連れで神経質な母熊や、冬眠明けでおなかが減ってイライラしている雄熊、道端で出くわしたときに驚かされた熊などは人を襲うこともあるらしい。カナダにはこれとは別にGrizzly Bearと呼ばれる熊もいるのだが、こっちは獰猛で雑食とはいえ肉食でもあるので、注意が必要。ちなみにバンクーバー島にはいないらしい。

何しろ、ハイキング道の駐車場入り口付近で熊を見つけてしまったため、なんとなくもうハイキングに行く気になれなくなった。やっぱり車の中からは安心して見れる動物でも、生身の体で遭遇するリスクは避けたい。。。ということで、Kenedy Lakeでのハイキングはお流れに。。。残念。Kenedy Lake沿いの熊から十分離れたエリアで写真だけとった。




ここからは、また山道くねくねドライブ。アップダウンが激しいが、窓の外に映る山々の美しいこと。




途中、おなかが減ってきた。朝あまりちゃんと食べてなかったから。。。Taylor Arm Provincial Parkで休憩しながらスナックを食べることに。何気なく立ち止まった割にはきれいな風景。Sproat湖と雪山と緑の山のコントラストがきれい。Pが突然水着に着替えて泳ぎだした。気温はあったかいけど、水はまだまだ冷たいのに。向こうに見える山にはまだ雪がかぶってるんだから、水はまだ雪解けの水も混ざってるし冷たいに決まってる!!案の定彼女は一瞬で泳ぐのを止めた。私は足だけちょっとつかってもう勘弁という感じだった。




その後は、Port Alberniで軽くご飯を食べ、またまたドライブ。次の休憩は、Little Qualicum Falls Provincial Park。Little Qualicum River沿いにある自然の滝。滝は上流と下流に二つある。まずは上流の滝を見に行くことに。崖の下には渓流が勢い良く流れている。



少し坂を上ったところで、滝が少し見えてきた。崖に落ちた大きな丸太が、滝の近くの崖に無造作にひっかかっている。




滝のすぐ近く、川の反対側で写真を一枚。水しぶきを浴びてリフレッシュ。マイナスイオンを感じるー!!



あたりまえなんだけど、滝ということで、危ないから周りにフェンスがしてあった。なんか大自然ではあるものの。。。うーん、なんか満点ではない感じ。私も自然を見る目が肥えてきて、フェンスが許せないような人になってしまったらしい。

こんな感じで、あちこち観光しながらビクトリアまでふらふらと帰ってきた。今回のPacific Rimへの旅。本当にいい旅だったなとおもう。ただひとつ、日本の温泉が恋しい私は、実はひそかにTofinoのはずれにあるHot Spring Cove(いわゆる温泉のある入り江)に行きたいと思っていたのだが、Tofinoからはボートに乗っていき、さらにそこから結構長く歩かなくてはいけないらしく、それだけで一日がつぶれてしまう。。。ということになり、日程的に無理ということで今回は泣く泣くあきらめることに それに、色々調べている間に、他人のHot Spring Coveへの旅の写真集に行き当たった。で、こんな写真を見つけた。いくらなんでも人多すぎない?密集しすぎだよ。。。なんか、南米で温泉に密集して入っているカピバラを思い起こさせるような。。。でも、他のこんな写真とかこんな写真とかみると、それでもやっぱり行ってみたい気がする。ビクトリアに住んでいる限り、またTofinoあたりに行くことはあると思うので、そのときはぜひいってみたいなぁ。楽しみをひとつ残しておこうと思う。

自然と戯れる旅 2日目

2006年05月17日 | おでかけ日記系
今回は、前回に引き続き週末のPacific Rimへの旅について書いてみたいと思う。
警告:自己満系の写真が多いです。

二日目も天気は快晴 中日ということで、丸一日時間が観光に割り当てられるため、Pacific Rim National Parkを堪能しようということになった。Pacific Rim National ParkのメインはLong BeachとRain Forest。朝はLong Beach、お昼はTofinoのレストラン、午後はRain Forestでのハイキングをする計画を立てて、いざ出発!

宿を出たのは10時頃だっただろうか。そこから車で15分ほどで、ロングビーチに到着。ロングビーチというだけあって、ビーチは長い。全長18.4kmもあり、全部歩くとランチなどの休憩も含め8時間は予定しなくてはいけないくらい、果てしなく続くビーチ。私達はGreen Pointの北5キロ地点からGreen Pointまでを往復、計10キロのハイキングとなった。

太陽の日差しは暖かいのに、風が強くて肌寒い。海岸はどこまでも。






途中から凧なんかあげてみたりして。風が強いから何の努力もなしにずーっと勝手に空を漂ってくれた。なんか犬を連れて散歩しているような気分。




波打ち際をサンダルで歩いてみた。最初は水が冷たく感じたけど、風が冷たい割には水は思ったほどつめたくないなぁなんておもった。水面が穏やかで鏡みたいに反射する。




ビーチにはいろんなもんが落ちてる。海草、20センチほどもある大きな蟹の死骸(こんなおおきなのが、あちこちにおちてるからびっくり)、貝殻、くらげなどなど。この紫色の不思議な形のものは一体なんだろうか?くらげ?なのかな?




Green Pointに到着。ここの岩場からはSea Lion Rocksと呼ばれる岩場が見える。双眼鏡で見てみると、名前の通りたくさんのSea Lions(アシカ)が岩場一面に寝転がっているのが見える。ツアーのボートが周りで観察しているのも見える。これがその岩の写真なんだけど。。。これじゃ見えないか。。。




大きな木の根っこの流木が、あちこちにある。この根っこには人が座って海をながめていた。邪魔しないように後ろから写真をとってみた。足がちらっと見えてる?




このハイキングが終わったのが午後2時ごろ。おなかがペコペコだ。計画通りTofinoでレストランを探す。車でメインどおりを通っていると、一箇所パティオ(屋外のテーブルエリア)が人で込み合っているお店を発見。他にもレストランはあったのだが、折角港町に来たのだからということで、お魚を使って、値段もお手ごろなこのお店に行くことにした。私はHalibut(オヒョウ、オオヒラメ)のバーガーを注文。他の3人はOyster(牡蠣)とサーモンのハンバーガーを注文していた。何気なくよったお店であったのだが、実はすごいおいしい。前にもHalibutバーガーを違う店で注文したことがあるのだが、そのときとは比べ物にならないくらいお魚の身がやわらかくてジューシー。私達全員が味に大満足。そして、おなかも大満足。で、幸せ気分になった。このブログを書くにあたり、お店のウェブサイトをのせたかったので、Google検索したのだが、お店自体のウェブサイトはないらしい。でも、おかげでこのお店を訪れた人々のレビューのいくつかにヒットした。いかに多くの人がこのお店のハンバーガーに満足しているか知ることが出来た。お店の名前はBig Daddy's Fish Fry。Tofinoに行く機会があったら、ぜひぜひ一度試してもらいたい。

Tofinoの町と海岸沿いを散歩。町のギャラリーでは地元のアーチストの版画が見れた。独特な先住民アートの絵柄と鮮やかな原色がミスマッチながらとてもきれいだった。その後は海沿いのカフェでお茶。カヤックや船や水上飛行機やら色々ある割には、ビクトリアの港と違ってゆったりと静かにみえるのは、やっぱり周りの景色がちがうからだろうか?



午後も予定通りハイキングコースをいくつかハイキング。まずは高台のRadar Hillへ。高い白樺の木の並木道があり、その後どんどん坂を上っていく。坂の上の駐車場に駐車したが、ここは。。。ハイキングコースって言うかなんていうか。。。ただの高台といった方がいいかもしれない。でも眺めは最高!これだけの大きな森があるんだから、熊や鹿があちこちにいてもおかしくないなと思う。



次は予定のPacific Rim National Parkが誇るRain Forestをハイキング。今旅行では、前日のCathedral Groveに引き続き2つめのRain Forestだったが、British Columbiaの森の美しさには本当に毎度感動してしまう。何年も前に倒れたと思われる樹齢100年以上の木の上に、その木を養分として覆い重なるように他の木が生えている。樹齢800年の木なんてのがごろごろ立っていて、そんな森が本当に存在しているんだーなんて思うと、本当にもののけ姫とか風の谷のナウシカとかの気分になる。素敵。

前日のRain Forestの写真に満足していなかった私。カメラをいじっていたら、Foliage(葉っぱ)撮影モードを発見。設定を変え、彼の三脚を借りて撮影。写真とりまくってしまいました。

記念撮影の一枚。どうしても三脚の前に細い木が一本入ってしまう。ま、森の中で木の写真を撮るっていうことはそういうこともありです。




あ、ここからは、ほんと自己満写真です。コメント無しでどうぞ。
































森を堪能しきって、目も満足。ここで、朝からの立て込んだスケジュールに少々バテ気味の私達は、コテージに戻って晩ご飯を食べることにした。途中でビールと材料を買い込んだ。料理はHに任せて、他3人はのんびりしながら、ビールを一杯食事が出来たよーといわれて、いわれるがままの食事。。。をしていたら、だんだん日が傾いてきた!そう、私達は夕日が沈むのを見に行く計画まで立ててたのだ。急がなくては!!食事を途中で切り上げて、ロングビーチへ舞い戻り。今回はGreen Pointより南のCombers Beachへ。さすがに日が暮れかけて、人は少なく、たったの3グループだけのプライベート状態。










帰ってからは宿の近くで星を見た。夜は満月がまぶしすぎて、星が思ったよりすくなかった。でも満月が水面に反射してとってもきれい。月夜の空が深緑に見えた。

あー、なんか本当に自然と戯れちゃった感じ。自然の美しさを一日中これでもかーというくらいに感じたのは、3年前のNewfoundlandの旅以来かもしれない。

次回は3日目をお届けします。(世界の車窓から風リレー式旅日記)

自然と戯れる旅 1日目

2006年05月16日 | おでかけ日記系
週末Vancouver Islandでも美しいと評判のPacific Rim地方に行ってきた。TofinoとUclueletという小さな町の間にあるPacific Rim National Parkを見るのが今回のたびの目的である。もちろん、私にはこれが初めて。普段は雨や霧が多いと評判の地方であるのに、お天気にも恵まれた。全部で3日間のShort Stayではあったが、十分楽しんできた。今日は初日をちょっと振り返ってみようと思う。

まず、今回の旅に一緒に行くことになっているPとHの家へ。PとHの家はBuchard Gardenのすぐそば。ここから国道1号に戻るとなると少々遠回りになる。。。ということで、今回はBrentwood Bayからの小さなフェリーにのってMill BayまでShortcut。地形が複雑なバンクーバー島ならではの交通手段。フェリーはたったの10台ほどしか車を乗せられない、かわいいサイズのフェリー。降りたMill BayからNanaimoを通って、途中19号線経由で4号線に乗り換え、Port Alberniを通り、Tofino & Uclueletまで実は結構長いドライブになる。大体5時間ほどだろうか?




フェリーの二階デッキから。デッキといっても1畳分ほどしかないので、ほとんどの人は自分の車の中で到着を待つ。




フェリーのあとは、国道をドライブ。途中Nanaimoのダウンタウンを車でぐるっとまわったが、あまりひきつけられるものもなく、そのまま国道4号に乗り換える。もともと自然の多い国道沿いをきたのだが、それでも、だんだん山や湖が際立って美しくなってくるのがこのあたり。Port Alberniにつく少し手前にMacMillan Provincial Parkがある。一度そこで休憩。実はここはCathedral Groveと呼ばれる樹齢800年もの大きな木が見られるRain Forestの公園。


森の中はうっそうとしている。こんな感じ。




木の大きさは人の大きさと比べると分かりやすいと思う。でも、この写真の木々は決して大きい方ではなかった。大きな木は写真取るのはフレームアウトしちゃって不可能でした。。。




公園の中には、渓流もあったりする。緑に輝く透き通った水と、倒れた木々。公園のメンテナンスの人が危なくないように、倒れた木を切って人が通りやすいようにアレンジしてくれている。




きれいな空気をすって、リフレッシュした後は、またドライブの続き。Port Alberniを越えたあたりから、道はアップダウンを繰り返してきれいな山々を通り越していく。






お昼ごはんをきちんと食べなかったので、途中ピクニックエリアでご飯を食べることに。ピクニックエリアにも渓流が流れていてとてもきれい。水が緑に輝いている。秋には鮭が帰ってくるのかもなぁなんて想像。まわりの木々には鳥が止まっている。写真を撮ってみたんだが、あんなにきれいな鳥なのに、あの青さは日陰ではきれいに写真に写らなかった。。。調べてみたら、名前はSteller's Jayというらしい。ちなみにこんな鳥


ピクニックエリアでの景色。遠くに雪をかぶった山の天辺が雲と混じって白く写っている。




ここからさらに数時間、山と湖と森を越えて、滞在する宿のあるUclueletに到着。今日はドライブで少々お疲れということで、Tofino方面にはいかず、Uclueletから程近いWild Pacific Trailの海岸を散策することにした。この海岸もバンクーバー島特有の森の近くにある岩場と白砂と流木の海岸。到着したときはちょうど潮が引いていて、岩場の潮溜まりが見やすい時間だった。この前のBotanical Beachで見かけた紫のウニの姿はないが、今回も小さな海の生物が見られた。




イソギンチャク。潮が引いているので、水が少なくて貝殻のカスがべっとりくっついちゃってる。




今回もヤドカリはたくさん。あまりにたくさんいるので、踏まないように気をつけなくちゃ。




カニもたくさんいる。ただ、すばしっこくて捕まえるのが大変。手のひらに載せていても、常に逃げようと横歩きで走ってるので、写真撮るのも一苦労。




こんな感じで初日は終わった。次の日はPacific Rim National Parkを1日堪能することになる。この日は早くにベッドにもぐりこむ。


Pacific Rimの自然については、また次回!