邦画ブラボー

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橋田 寿賀子的「源氏物語」

2009年01月17日 | ★TV番組
上巻は東山紀之の源氏。
下巻が我らの?片岡仁左衛門(当時は孝夫)

91年の作品だが今まで一度も再放送されたことがなく、
今回が
17年ぶりのテレビ放送だったそうだ。

上巻を見逃したので下巻のみ
を観たが、
結論から言うと
仁左衛門源氏ははまりすぎであろう。

が・・・

さすが橋田脚本とあって、
次から次へ出てくる出演者は
これでもかというくらいに皆しゃべりにしゃべる

登場人物が多く、複雑な人間模様を
わかりやすく説明しているといえばいえなくもないが
べらべら饒舌な源氏ってどんなもんだろうか・・・?
そして言葉遣いが??アレ?であった。

地上に降りてきた源氏の君?

だがそこは仁左衛門の気品と貫禄でカバーして余りあるものになっていた。
(贔屓目)

制作費12億円の作品。
衣裳は玉三郎監修の特注で
キャストも超豪華。
わざと「作り物」を意識した、
絢爛たるスタジオセットが妙で変わっている。
クラシック使ったりの音楽は興醒め

大勢の登場人物の中でも
狂言回しの紫式部を演じる三田佳子は
座っているだったが、さすがの存在感だ。

姫君の中では
源氏を裏切って柏木と愛をかわす、
女三の宮を演じた 若村 麻由美が群を抜いて美しく
表現が素晴らしかった。

仁左衛門と若尾文子、そして大原麗子のツーショットも貴重だ。
際どいラブシーンはないものの
玉鬘(藤田 朋子):(果報者)の髪をすくいあげながら
じっと見つめる源氏の目は
生唾ごっくんの妖しさで、
全国の仁左衛門ファンが歯軋りすること
請け合いの珠玉のシーン。

こういう場面がもっと欲しかった!(爆)


以下はキャスト

脚本 橋田 寿賀子
演出 鴨下 信一 
音楽 小川 寛興 ボブ 佐久間
衣装監督 坂東 玉三郎
プロデューサー 石井 ふく子

紫式部 三田 佳子
藤原道長(声) 石坂 浩二
光源氏(上の巻)・夕霧 東山 紀之
光源氏(下の巻) 片岡 孝夫
       
藤壺女御・紫の上 大原 麗子
葵の上 竹下 景子
惟光 香川 照之
頭中将(上の巻) 橋爪 淳 
頭中将(下の巻) 竹脇 無我 
左大臣 北村 和夫
左大臣妻(大宮さま) 若尾 文子
女房かえで 山岡 久乃

桐壺帝 丹波 哲郎
朱雀帝 三田村 邦彦
弘徽殿女御 水谷 良重
王命婦 波野 久里子
六条御息所 長山 藍子
夕顔 沢口 靖子
末摘花 泉 ピン子
老女房おとど 赤木 春恵
北山の尼君 森 光子
朧月夜 岸本 加世子
右大臣 加藤 武
明石入道 藤岡 琢也
明石の尼君 香川 京子
明石の上 古手川 祐子
冷泉帝 市川 染五郎
柏木 坂上 忍
玉鬘 藤田 朋子
女三の宮 若村 麻由美

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2 コメント

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Unknown ()
2017-06-19 07:48:24
凄い顔ぶれだったのですね。
仁左衛門さんが、
やはり一番のはまり役だったでしょうね

この方が松阪慶子さんと共演した冷徹な医師役も
割合と、見かけそうな?医師像で
スーツ姿、白衣姿も、素敵でした。


東山さんの話しになりますが
楽屋で焼きそばパンを食べていたら

山岡久乃さんが
  〉源氏を演じる人が焼きそばパンを食べてるの!!

と、たしなめ 
それから 機会あるごとに現場で指導をしてくれ

時には、山岡さん宅に呼ばれ
ある日など、とうとう東山宅まで来てくれて
いろいろな事を教えてくれ、感謝しています。

と、述べていたことありましたが
この作品の時のエピソードだったのですね。
返信する
愛さんへ (ブラボー)
2017-06-19 19:48:12
ほんとに豪華な顔ぶれでした。

また見たいなあ。

山岡さんはほんとに
面倒見がいい方だったようですね。
焼きそばパンの話は知りませんでした 笑
返信する

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