越前六十七万石藩主、
松平忠直の祖父は徳川家康。
「本来なら将軍にもなれる身の上だった」
という、生い立ちもこの人の場合災いとなった。
早くに父を亡くし、母と別れて幼くして越前藩主となった忠直は
武芸に優れた若殿として、順風満帆の日々を送っていた。
だが
ある晩、ひょっこり家来たちの話を立ち聞きしてしまったことで
天地がひっくり返るような衝撃を受ける。
「おぬし、殿の腕前をどう思う?」
「以前ほど、勝ちをお譲りいたすのに、
骨が折れなくなったわ。わっはっは・・」
さしずめ
が~~~ん!というところだろうか。
いやもっと深刻な大ショックを受けてしまった忠直は、
青空に向かって伸びる青竹のようだったそれまでとはうって変わり、
手がつけられない暴君と化してしまう。
今までの生活は全部嘘で塗り固められたものだったのか!
誰もが「何もそこまで・・」と思ってしまうが
市川雷蔵がやると「ごもっとも」と、説得力が加わる。
一本気の若き殿さまの焦燥と苦悩を
狂気を帯びた瞳で演じ、一風変わった悲劇としている。
「遅すぎた反抗期」というにはあまりにやりすぎだが、
母親(水谷八重子)の過保護ぶりもちょろっと匂わせ、
深みを加わえている
菊池寛の小説を時代劇のベテラン八尋不二が脚色、
ドラマチックな演出が最高:「不知火検校」などの森一生が監督した。
行状の真偽はともあれ、実在の人物がモデルで
雷蔵主演の映画にはさすがに出てこなかったが、
もっと残酷な所業も伝えられているようだ。
適当な画像が無く殺風景なので
gooの「おえかきツール」というのを使って絵を描いてみたら
「生首」のようになってしまった。
ファンの方怒らないで!!
ネットでテキスト(by 菊池寛)を見つけましたので、
興味があるかたはどうぞ。
しかし似て無さすぎるな~
1960年 監督 : 森一生
原作 : 菊池寛 脚色 : 八尋不二 撮影 : 相坂操一
音楽 : 伊福部昭
美術 : 西岡善信
ブログランキングへ
よろしかったら応援してください
松平忠直の祖父は徳川家康。
「本来なら将軍にもなれる身の上だった」
という、生い立ちもこの人の場合災いとなった。
早くに父を亡くし、母と別れて幼くして越前藩主となった忠直は
武芸に優れた若殿として、順風満帆の日々を送っていた。
だが
ある晩、ひょっこり家来たちの話を立ち聞きしてしまったことで
天地がひっくり返るような衝撃を受ける。
「おぬし、殿の腕前をどう思う?」
「以前ほど、勝ちをお譲りいたすのに、
骨が折れなくなったわ。わっはっは・・」
さしずめ
が~~~ん!というところだろうか。
いやもっと深刻な大ショックを受けてしまった忠直は、
青空に向かって伸びる青竹のようだったそれまでとはうって変わり、
手がつけられない暴君と化してしまう。
今までの生活は全部嘘で塗り固められたものだったのか!
誰もが「何もそこまで・・」と思ってしまうが
市川雷蔵がやると「ごもっとも」と、説得力が加わる。
一本気の若き殿さまの焦燥と苦悩を
狂気を帯びた瞳で演じ、一風変わった悲劇としている。
「遅すぎた反抗期」というにはあまりにやりすぎだが、
母親(水谷八重子)の過保護ぶりもちょろっと匂わせ、
深みを加わえている
菊池寛の小説を時代劇のベテラン八尋不二が脚色、
ドラマチックな演出が最高:「不知火検校」などの森一生が監督した。
行状の真偽はともあれ、実在の人物がモデルで
雷蔵主演の映画にはさすがに出てこなかったが、
もっと残酷な所業も伝えられているようだ。
適当な画像が無く殺風景なので
gooの「おえかきツール」というのを使って絵を描いてみたら
「生首」のようになってしまった。
ファンの方怒らないで!!
ネットでテキスト(by 菊池寛)を見つけましたので、
興味があるかたはどうぞ。
しかし似て無さすぎるな~
1960年 監督 : 森一生
原作 : 菊池寛 脚色 : 八尋不二 撮影 : 相坂操一
音楽 : 伊福部昭
美術 : 西岡善信
ブログランキングへ
よろしかったら応援してください
本人は、「わしゃ、かん、でやない。ひろしや。」と最後までいい続けたのですが、いかんせん。世間はみんな「かん」さん、としか呼んでくれなくて。本人もとうとう晩年は、抗議するのをあきらめてしまった、ということですし。
へたをすると
テレビなどでもそう言われていますね。
実は私の本名も
違う読み方で呼ばれることがほとんどなので
ひろしさんのお気持ちがよくわかります。
このお絵かきソフト使っていて
こんな字を書いていたら
謙介さんに怒られるだろうなあ(笑)と
思っていたところです。
普段はこんなじゃないですよ!
もうちょっとはマシです。
改善の余地があるなあこのソフトは~
(責任転嫁)
「抜き撮り」の名人で、普通、抜き撮りというのは、同じシーンで同一方向の同一人物のカットを、カットを飛ばして、どんどん撮っていく方法だが、森監督はシーンを飛ばしても、「抜き撮り」をした、というからすごい。
雷蔵の『ある殺し屋』シリーズも最高です。
相当なテクニシャンだったのですね。
市川雷蔵とはいい相性だったのでしょうか・・