「小津が愛した女優たち」という番組の中で
若尾文子は、「監督の求めている役になりきることだけを
いつも考えているんです」と言っていた。
「何かの役を演じている時の方が、自分でいるより楽なんです・・」とも。
溝口健二監督作品・「祇園囃子」では、若尾さんはまだ初々しい10代で、
あの「刺青」の主人公と同じ人とは思えません。
様々な女性を演じ分け、常人の何倍もの人生を生きているようで羨ましい。
今にも崩れ落ちんばかりに頼りなげな木暮実千代もいい。
口元のほくろ、美しい横顔。
大輪の花のような華やかさがある女優さんでした。
台詞まわしが艶っぽすぎてどきりとしてしまいます。
やり手女将の浪花千栄子(適任・適役)のプレッシャーや、
好色なお客の嫌がらせに負けず、
かばいあうように生きる二人の美しくけなげな姿に泣けました。
監督は溝口健二、そして撮影はあの宮川一夫という、
黄金コンビが作り上げた美しい珠のような作品です。
目を見張ったシーンがひとつ。
浪花千栄子さんが洋服姿(あっぱっぱ・古いですね~)になるシーンが
一箇所あるんですが、
とても珍しい歩き方なんですね。
足先がカタカナの「ハ」の字、というよりも
股関節からすでに着物仕様になっているのです!
先日青山の路地裏で見たおばあちゃんがこんな歩き方だった。
1953年 溝口健二監督作品 川口松太郎原作
■ブログランキング参戦中よろしゅうお頼み申しあげまする!!
若尾文子は、「監督の求めている役になりきることだけを
いつも考えているんです」と言っていた。
「何かの役を演じている時の方が、自分でいるより楽なんです・・」とも。
溝口健二監督作品・「祇園囃子」では、若尾さんはまだ初々しい10代で、
あの「刺青」の主人公と同じ人とは思えません。
様々な女性を演じ分け、常人の何倍もの人生を生きているようで羨ましい。
今にも崩れ落ちんばかりに頼りなげな木暮実千代もいい。
口元のほくろ、美しい横顔。
大輪の花のような華やかさがある女優さんでした。
台詞まわしが艶っぽすぎてどきりとしてしまいます。
やり手女将の浪花千栄子(適任・適役)のプレッシャーや、
好色なお客の嫌がらせに負けず、
かばいあうように生きる二人の美しくけなげな姿に泣けました。
監督は溝口健二、そして撮影はあの宮川一夫という、
黄金コンビが作り上げた美しい珠のような作品です。
目を見張ったシーンがひとつ。
浪花千栄子さんが洋服姿(あっぱっぱ・古いですね~)になるシーンが
一箇所あるんですが、
とても珍しい歩き方なんですね。
足先がカタカナの「ハ」の字、というよりも
股関節からすでに着物仕様になっているのです!
先日青山の路地裏で見たおばあちゃんがこんな歩き方だった。
1953年 溝口健二監督作品 川口松太郎原作
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若尾文子、「浮草」「氷点」だけで、好きになりました。
うらやましいです。
若尾文子、
どんな役も好きです。この作品では
初々しくて可愛らしい~~
溝口健二監督の美しい
美しい映画です。
↑若尾主演「卍」、ギャオでやってますね。
もう一人の主演の木暮は、小津の「お茶漬けの味」に
出てる人ですね。
話はそれますが、ここでの木暮は、同じく溝口の「近松物語」とか川島の「幕末太陽傳」に出てた頃の南田洋子に雰囲気が似てる。長門と夫婦揃ってバラエティに出演してたイメージしか知らないので、ちょっと驚きました。長門も、喜重監督の「秋津温泉」に出てた頃のサザンの桑田ソックリな頃を見てビックリ。
そして、また、浪花千栄子(笑)
上述の「卍」の増村監督や川島監督の映画に若尾が出て、溝口についてのドキュメンタリー映画を、「卍」の脚本家、新藤兼人が監督し、増村や若尾にインタビューするとか、この辺は、大分、つながってますね。
綺麗でしたよね。
私も「幕末・・」での花魁を見て、たまげました。
長門さんほんとクワタ似でしたね。
木暮さんはすらりと
上背もあっていかしてますね~~
「卍」、コミカルなところもありの
面白い作品になってますよね。
浪花千栄子、さいこ~ですね。
それにしても監督も俳優も
豪華絢爛ですよね、この頃って。
>豪華絢爛ですよね、この頃って。
洋画を見始めたとき、まずロバート・デ・ニーロとジャック・ニコルソンを好きになって、彼らと共演してる俳優や彼らの出た映画を撮った監督などの作品を追いかけていって、芋づる式に(映画の知識の)世界が広がっていきました。ただ、これは年代が限られていて、60年代末期のニューシネマからタランティーノ・ブームが起こる90年代初頭くらいまでです。それ以外の映画については、こういう形での広がりはありませんでした。
でも、最近、終戦から60年代末くらいまでの邦画をよく見るようになって、この時期もそういう映画の見方が出来るかな?と思うようになりました。この頃の邦画界は、俳優や監督(もちろん脚本家も)の共演・協働のつながりを追いかけるのが楽しそうですね。
思わぬところに行ったりと
発見がありますね。
インターネットはこういうときに
威力を発揮しそうですね。
若尾さん可愛らしくて良かったですねー。若尾さんというと小津安二郎の「浮草」ぐらいしか見てないので、この作品のホンワカした可愛い女というイメージなのですが、「刺青」「卍」は未見なので見てみたいです!
サイコーです!
見ようかどうか迷います。
二人の女優さんもいいですけど
船越英二さんもいいです。
へんな話~なんですけどタニザキ・増村アレンジ、
私は好きです。
2ちゃんねるの溝口スレ見たら、同じミスをおかした人が他に何人もいた(爆笑)
溝口版「祇園の姉妹」はとても素晴らしいですね。
何人かの男性の登場人物の顔が似ていて区別がつかないのでストーリーもつかみにくかったし、台詞が聴き取りにくいのですが、ボーッと映像を見てるだけで「これは傑作だ」と分かります。
再見したら、やっぱり傑作でした。
でも、これはカット版で、残存してるのは約70分だけどオリジナルは90分くらいあるとか。そこが残念です。
知らなかったです。
艶麗・木暮と可憐・若尾サイコ~ですね。