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「絵島生島」*ドラマ*後半

2007年01月25日 | ★愛!の映画
何が驚いたって、
お役目大事のために親の死に目にも会おうとしなかった
真面目な絵島の
恋狂い、大胆変貌ぶりには
誰でもたまげることだろう。

お世継ぎ生母でもある、
月光院(小畠絹子◎)を落としいれようとする
側室天英院と老中一味が、
スキャンダルをしくみ
二人は見事その術中にはまってしまうのだった。
補足:天英院のスパイ役、
三条泰子が人形のような美しい顔ながら、ワルくて◎

絵島生島事件はでっち上げで、
そのような事実は無かったという説もありますが
この話ではしっかり 男女関係あります。

将軍の病死後も
お側用人(佐藤慶は無表情ながらもエロエロ演技・眉毛無し)と
関係を続ける月光院に刺激されてしまう絵島は
生島恋しさのあまり
ついには公金にまで手をつけてしまう!

前半のキャラとは大いに異なる主人公の姿に
とまどいを感じるが
それだけ愛は激しく強かったのであろう。
だが大奥総取締りとあろうものが
証拠に残る濃厚な恋文を臆面も無く
書きまくったりするだろうか?

こう考えてみました。

腹が減った人間の目の前に
いきなりすごいご馳走が湯気をたてて現れたらどうするでしょう?

食べますね。

もう死んでもいいから食べたい!

そういうことかもしれません。
へんなたとえですみません。

その他、
幼い上様(8歳!)が女中のお乳を触り、
触られた女中が処分されてしまう仰天「お乳セクハラ事件」エピソード
が差し込まれたり、
絵島の後見人で清廉潔白風の御殿医(松村達雄)
があっさり寝返ったりと
中盤の脚本はちょっと意味不明。

だが
そんなドタバタも、
いよいよ絵島生島が捕らえられたあたりからぐっと引き締まる。

特に最終回、
人里離れた山奥に幽閉された絵島が
新五郎の義妹(岩井友見)が届けた舞台衣装に語りかけ、
一緒に踊る一人芝居は感動的
大女優有馬稲子の本領発揮!と言うにふさわしく、大変感じ入りました。

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