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「クライマーズ・ハイ」後編感想

2006年10月13日 | ★TV番組
前編の行き詰る展開は
後編へともつれ込む。

だがしかし
何かが違う・・と思ったら演出家が変わっていた。

演出家でかなりドラマは変わるものですね。
デフォルメのツボが違うというか、
狙っているポイントが異なっているような印象を受けた。

面白かったですけど前半が良すぎたのかも。

もっとはっきり言うと、
わかり易くなりすぎたような気がする。

ストーリーの面白さもさることながら
前編は
人物描写に陰影があって
屈折したところが見えて面白かったのだけど。

原作者の横山秀夫は元新聞社に勤めていたそうだ。
なるほど社内の喧騒が生き生きと描かれるわけだと納得した。

後半は
大スクープを掴んだ時の「記者的クライマーズ・ハイ」の状態から
我に返るまでにいたる切迫した心理描写と、
登山中、あってはならない最低最悪の弱気から
「息子」がキイワードになって立ち直る描写は面白かった。

映像的には「崖」とか。

ジャーナリズムに対する
悠木の考え方は賛否両論あると思うが、
報道の在り方をもう一度考えてみたくなるドラマだったと思う。

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