邦画ブラボー

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金語楼の「おトラさん」

2006年06月09日 | ★痛快!な映画
柳家金語楼って割烹着が似合う!

勤続20年のベテラン女中、
おトラさん(柳家金語楼)の大活躍を
テンポのいい演出で見せる。
原作は西川辰美の漫画。
一家のあるじ(有島一郎)のとぼけた演技も最高潮だ。

おトラさんが台所でお豆腐をトントン刻んでいると、
いたずら坊主が、カエルの干物や
かんしゃく玉を手にやってくる!

頭痛薬の「ノーシン」の垂れ幕が下がるのど自慢大会で、
「ジェスチャー」いっぱいでテーマソングを歌ったり、
文金高島田の花嫁姿を披露したりと
金語楼の抜群のコメディセンスと百面相芸が堪能できる。

他に柳沢真一、若水ヤエ子など。

簡素ながら美味しそうな食事だとか、
箒にはたきで清められたこざっぱりした家だとか、
当時の家はよけいなものが無いので
すっきりしているなあと妙なところにも感心した。

青島幸男の意地悪婆さんといい、おトラさんといい
男性がお婆さんをやると妙に面白いのはなぜか。

金語楼は「有崎勉」のペンネームで、
新井一と共同で脚本を書いている。
シリーズ化されて、6作も作られていたなんて
知らなかった!

1957年・監督:小田基義

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