邦画ブラボー

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「帝都物語&帝都大戦」

2004年11月15日 | ★妖しい映画
東京を「帝都!」と呼んでみて「カッコイイ!」と思ったら見てください。
この言葉にこだわりを持つ人なら楽しめる映画だと思います。

それと「オカルト」とか「超能力」とかに興味がある方。
「レトロな街」「ロボット」「ジオラマ」「フィギュア」
「荒俣」・・もいいかな~~

「帝都を破壊する!」
嶋田久作はこの役のために生まれたのかと思うくらいのはまりよう。

軍服にマント。その帽子には五芒星が。
旧陸軍の帽章に使われている星章は、
一説には魔除けの紋章として知られる
陰陽師安部清明の『晴明桔梗紋』を象ったものだそうです。

明治末期、
渋沢栄一、寺田寅彦、陰陽師平井らは
帝都を軍事的のみならず、霊的にも保護しようとしていた。
それに立ちはだかるのが、嶋田演じるサイキック魔人加藤だった。
加藤は恨みを残して死んだ平将門の霊を呼び覚まし、
帝都を破壊しようとする。

将門の子孫で霊的なパワーを持つ女性が戦いに挑むが・・
歴史上の有名人が沢山出てくる。泉鏡花、幸田露伴・・

そしてびっくり仰天するのが
西村真琴博士発明の日本最初のロボット「学天則」の登場である。
ロボットというにはあまりにもアナログ的で異様な姿に
誰もがびっくらたまげることでしょう。
そしてこれを作った西村真琴博士を、
息子である名優・西村晃が演じているのもたいへん興味深いことでした。

白状すると、「学天則」を見るために実は私この映画を見ました。

その偉大な姿はどうぞ映画でごらんになってくださいね。
学天則と「加藤」を見るだけでも十分私は満足しました。

銀座などの町並みのセット素晴らしいです。

エイリアンでお馴染みの<最狂>デザイナー、
H.R.ギーガーがコンセプチュアル・デザイナーとして加わってます。
(HPのFilm design というコーナーに"Teito monogatari"という作品がありますので、
体調がよかったら見てください。常人が考え付くものではないっす)

それと、何故か勝新太郎も出演してるんです。
監督は実相寺昭雄

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「帝都物語」の事実上の続編が「帝都大戦」
あの「加藤」を一作限りで終わりにするのは惜しい!
とばかりに作った?というわけではないでしょうが、
鉄塔の上にすっくと立つ姿を見たときは身震いがしました。

ターミネーターがなんじゃ。日本には加藤がいるぞ!

時代は移り第二次世界大戦、終戦時の帝都。

迎え撃つのは超能力者南果歩&加藤雅也

加藤雅也VS嶋田久作のカメハメハ大戦。
ワイヤービュンビュン使いまくりの戦いが繰り広げられます。

加藤雅也はセピアな画面に映えるいい男なので、
やられて血だらけになってもそれなりに絵になります。
ただ前作に比べるとちょっと小粒感が・・・

監督は「帝都物語」でプロデューサーやってた一瀬隆重
この方はリングやら呪怨やらD坂やら、団地妻やら
新しいところでは感染やら予言もプロデュースしてるんですね。

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