スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

将棋大賞&数学的実例

2016-04-04 19:35:15 | 将棋トピック
 1日に2015年度の将棋大賞が発表されました。
                                    
 最優秀棋士賞は羽生善治名人。名人防衛,棋聖防衛,王位防衛,王座防衛,王将挑戦,朝日杯将棋オープン優勝。タイトル数を増やすことこそできなかったものの,保持していたものは完全防衛で当然の受賞。1988年度,1989年度,1992年度,1993年度,1994年度,1995年度,1996年度,1998年度,1999年度,2000年度,2001年度,2002年度,2004年度,2005年度,2007年度,2008年度,2009年度,2010年度,2011年度,2014年度に続き2年連続21回目の最優秀棋士賞。
                                    
 優秀棋士賞は渡辺明竜王。竜王挑戦,奪取,棋王防衛。実力からすると物足りない気がしないでもないのですが,羽生名人に次ぐ活躍だったのは間違いないと思います。2005年度,2008年度,2010年度,2011年度に続き4年ぶり5度目の優秀棋士賞。
 敢闘賞は佐藤天彦八段。王座挑戦,棋王挑戦,名人挑戦。記録部門の最多対局賞,最多勝利賞,連勝賞を獲得。王座か棋王を獲得できていれば,優秀棋士賞の可能性もあったかと思います。記録部門を除くと2009年度の新人賞以来2度目の将棋大賞受賞。
 新人賞は斎藤慎太郎六段。順位戦C級1組で昇級を決めた以外,棋戦での目立った活躍はありませんでしたが,勝率1位賞を獲得して佐藤八段の記録部門独占を阻止しました。記録部門も含めて将棋大賞初受賞。
 最優秀女流棋士賞は里見香奈女流名人。女流王位挑戦,奪取,女流王将挑戦,奪取,倉敷藤花挑戦,奪取,女流名人防衛。休場からの復帰で復活の年になりました。2009年度,2010年度,2011年度,2012年度,2013年度に続き2年ぶり6度目の最優秀女流棋士賞。
 女流棋士賞は室谷由紀女流二段。マイナビ女子オープン挑戦を決め,女流最多対局賞も受賞しました。将棋大賞初受賞。
 升田幸三賞は富岡英作八段。これは2009年か2010年に指された角換り腰掛銀の富岡流によるもので,この戦型の戦後同型があまり指されなくなったことに大きく影響しています。
 名局賞は渡辺棋王が防衛を決めた棋王戦の第四局。名局特別賞に棋王戦挑戦者決定トーナメントの羽生名人と阿部健治郎六段の一戦。角換り相腰掛銀から後手の阿部六段が3三に銀を上がらず桂馬を跳ねて攻めに使い,勝った将棋です。

 推論によって論証された神の存在を実感するとき,僕は単に第二種の認識cognitio secundi generisによって神が存在することを知ったというだけでなく,第三種の認識によって神が存在すると認識したのではないかと思えます。すなわちスピノザが第五部定理二三備考で,知性によって理解する事柄を想起する事柄と同等に感じるといっていることの意味は,第二種の認識によって認識した事柄を,第三種の認識によっても認識するということではないかと思うのです。
 スピノザは第三種の認識がどういう認識であるかを説明するために,比例数を例示しています。具体的にどんなものか示しませんが,スピノザが例として数学を使用しているのは,もしかしたら意味があるかもしれないと僕には思えます。というのは数学というのは実在的有を対象としているのでなく,理性の有を対象としているといえる面があるからです。いい換えれば純粋に認識のみを扱っているといえる面があるからです。そして数学的な論証においても,僕は神の実在と同じような実感を抱くことがあるのです。
 (a+b)²=a²+2ab+b²という公式が数学にはあります。この公式が正しいという論証方法はいくつかあると思いますが,僕にその正しさの確信を抱かせるのは,一辺がa+bという長さの正方形が平面上にあるとき,この正方形の面積は,同様に平面上にある一辺がaの正方形ひとつ,縦がaで横がbの長方形ふたつ,一辺がbの正方形ひとつの面積を足したものと等しいという論証です。この論証によって僕は(a+b)²=a²+2ab+b²という公式が正しいということを確信します。a+bなどという長さが実在するわけはありませんから,このことは僕の精神のうちでのみ生じているといっていいでしょう。そしてこの確信を抱くことによって,僕はもはや先述の論証なしで,(a+b)²=a²+2ab+b²は正しいと知ることができるのです。他面からいえば,(a+b)²という式が何を意味しているかを知るのです。スピノザが提出している例と異なりますが,スピノザがそれで示そうとしている第二種の認識と第三種の認識の相違から,これは第三種の認識だと僕には思えます。
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