スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

銀河戦&精神

2007-10-13 18:46:30 | 将棋
 囲碁・将棋チャンネルで放映されている将棋の銀河戦は,10月に始まり9月に終ります。ということで現在は16期が始まったばかりですが,今日は15期の決勝を振り返ります。棋譜は,リンク先から,トーナメント表&棋譜→第15期→決勝トーナメントと進んでください。
 決勝に進出したのは渡辺明竜王と森内俊之名人。竜王と名人という将棋界の二枚看板の対戦。ここまでは森内名人が8勝,渡辺竜王が7勝でした。なお,渡辺竜王の自戦解説も参照してください。
 渡辺竜王の先手で相矢倉▲3七銀△6四角の対抗形。後手が34手目に△5三銀と上がり,先手の攻め,後手の受けとはっきりしました。先手は穴熊に潜ってから,54手目に▲1五歩と仕掛けました。
 テレビ棋戦であることを考えてもこの将棋は驚くようなスピードで,開始15分足らずで68手目の△4七桂成まで進みました。ここでようやく先手が少し考え▲3六飛。後手も考えて△3五銀,▲6六飛。この飛車の転換が好判断だったらしく,ここでは先手がリードしているそうです。実際,75手目の▲1四桂までで,攻めている先手の香得になりました。
 79手目の▲8八銀はこの将棋で最も僕が驚いた手ですが,善悪は別に,渡辺竜王らしいという感じはします。ここから先手は後手玉ではなく,飛車角を攻撃目標に定め,91手目の▲9四金の後から後手は30秒将棋に。先手は95手目の▲8四同金で角の入手に成功。ただ,▲8八銀以降の指し回しはあまりよくはなかったようです。
 後手は勝つとすれば入玉するほかありません。104手目の△5七桂成の後から先手も30秒将棋に突入し,106手目の△5六金の局面では厳密には逆転しているそうです。
 しかし110手目の△3四金が疑問手で,ここは△3四玉なら入玉できたようです。実戦は115手目の▲2七歩が好手。先手はと金を引いて活用できたのが大きく,129手目の▲4五とまで進むと後手の入玉は絶望的に。以下,一手一手の寄りの形を作って先手の勝ちとなりました。
 渡辺竜王はこの棋戦は2年ぶり2度目の優勝。最近はほかの棋戦では信じられないような苦戦を続けていますが,この棋戦に関しては,本戦トーナメントに入ってからの4局すべて振駒で先手を得ましたし,2回戦では指し続ければ難しい局面で相手が投了するなど,幸運にも恵まれていた感じもします。ただもちろんそうした幸運をものにするのは実力があってこそです。

 明日は秋華賞です。ここは3頭の争いが濃厚で,順番をつければダイワスカーレット◎,ベッラレイア○,ウオッカ▲。あとはラブカーナ△。

 観念の定義である第二部定義三が,単に観念の本性を示しているだけではなく,観念の発生をもその中に含んでいるのではないかと僕が考える根拠についてはこれでお分かりいただけたのではないかと思いますので,この第二部定義三の意味の方を少し考えていくことにします。
 僕はこの定義には注意するべきふたつの点があると考えていて,そのうちのひとつは,観念は精神が形成するといわれているときの,精神についてです。『エチカ』の第二部には精神の本性および起源についてという副題がついていて,ここでは主に人間精神について探求されるわけですが,この定義における精神というのを,単に人間の精神と考えてはいけないのではないかと僕は思っています。事実,かつてテーマとして考察した,「すべての個体は程度の差こそあれ精神を有している」という一文は,同じ第二部定理一三備考のうちにありますし,そこにおいて僕は,このすべての個体というのは文字通りに,たとえば三角形も精神を有するというように理解しなければならないと結論しています。
 実際,これは観念の定義ですが,スピノザの哲学においては,観念があるというとき,それは必ずしも人間の精神のうちにある観念があるということだけを意味するものではないと思います。したがって,この定義を観念一般についての定義として考察していく限りは,この精神は人間の精神と限定することはできないだろうと思います。
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2 コメント

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銀河戦 (Logical Space)
2007-10-13 21:28:57
渡辺竜王ファンとしては、銀河戦を優勝してくれて嬉しい限りです。

決勝戦は対森内名人との、名人vs竜王対決で注目のカードになりました。
それを勝っての優勝なので嬉しい限りです。

棋譜はテンポ良く見たので、詳しいところまでは、分かりませんでした。しかし、大熱戦でしたね。

今後とも、渡辺竜王のトーナメントなどの活躍を期待しています。
銀河戦 (spinoza05)
2007-10-13 21:55:53
コメントありがとうございます。

僕は実は決勝の放送を1度見逃してしまい,
日曜の夜の再放送で見たのです。三連休で助かりました。

本当に驚くような早さで△4七桂成まで進みましたので
おそらくここまでは双方の研究手順だったと推測します。
ただ,森内名人の研究のどこかに穴があって,
渡辺竜王が相矢倉で一方的に攻めながら駒得になったので
そのまま終ってしまってもおかしくなかったと思うのですが
そこからの森内名人の粘り方が見事だったという気がします。

ところで,来週からはいよいよ竜王戦が始まりますね。
今期はどうも今ひとつ波に乗れない両者の対戦ですけど
ここは面白い将棋になることを期待しています。

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