スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

天罰&緑内障

2023-07-03 19:19:56 | 歌・小説
 先生は奥さんに対して,また奥さんは先生に対して,性的魅力を感じていたということは,僕が『こころ』を解釈する上での前提です。これを前提として.先生と奥さんの間には性的交渉はなかったとする石原およびそれに同意している小森の解釈を考えていきます。
                                        
 両者があげている当該部分は,テクスト上は必ずしも先生と奥さんの間に性的交渉がなかったということを示すものではありません。まず性的交渉があったとすれば,そのテクストがどう解釈されるのかをみていきます。
 奥さんは私に対して,子どもでもあるといいと言いました。もしも性的交渉があったのなら,これはその結果として子どもができるといいという意味になります。それに対して先生は,子どもをもらってやろうかと提案します。もしも夫婦の間に性的交渉があったのなら,先生はそれがあっても子どもはできないということを知っていて,だからもらおうと提案したことになります。それに対して難色を示した奥さんに対して,先生は子どもはいつまでたってもできないと言います。これももらってやろうという提案と同じ路線で解釈できますので,先生は子どもはできないということを知っていたという点で矛盾はしません。なぜできないのかということを先生に問うのは奥さんではなく私ですが,それには先生は天罰だと答えています。
 この天罰というのが何を意味するのかということは別にして,先生と奥さんの間に性的交渉があったのなら,それがあるとしても天罰によって子どもができることはないと先生は考えていたということになるでしょう。これはテクストの解釈としては矛盾なく成立するものです。よって先生と奥さんの間には性的交渉はあったという読解が誤っているとはいえません。先生がいっている天罰というのは,下の先生の手紙によって明かされる,先生と奥さん,そしてKとの関係から先生にあるいは先生と奥さんとの間に生じた事象と絡めるのが適切でしょう。というかそれと絡めないことは困難に思えます。しかしなぜ子どもができないという天罰が下されるのかは,そこからはうまく説明できないように思えます。だから先生と奥さんの間には性的交渉自体がなかったという解釈も,理をもってくることになるのです。

 9月9日,金曜日。妹を通所施設へ迎えに行きました。そのままО眼科に行き,診察を受けました。白内障は進行はみられないので,もうしばらく経過を観察することになりました。
 9月11日,日曜日。妹のピアノのレッスンがありました。この日は午後4時半の開始でした。
 9月12日,月曜日。妹を通所施設に送りました。
 9月14日,水曜日。僕の眼科検診でО眼科に行きました。前回の検診のときにいわれていたように,この日は視野の検査も行いました。いつものように眼圧の測定と視力検査をした後,視野の検査をするための専用の部屋での検査でした。これは,機械上に光の点滅があったら,僕が持っている所定のボタンを押すという方式のもので,左右両方の目で行うものです。この検査の結果,右目の右上の部分に視野が欠けている部分があるということが判明しました。これは近視の影響による緑内障であるとのことでした。緑内障の治療というのは,眼圧を低下させることです。僕は眼圧測定は検診のたびに行っているのですが,その眼圧は高めでした。ところがこのときに医師が専用の機械で測定すると,それほど高くないというかむしろ低いという結果が出ました。いつも行っている眼圧測定は,空気を目に当てるという方法なのですが,この方法だと数値が高く出るというケースがあるようで,実際には僕の眼圧というのはそれほど高くないようです。眼圧というのは基本的には血圧とリンクするものであって,僕はどちらかといえば低血圧の傾向が強いですから,眼圧だけ高いのはずっと不思議に思っていたのですが,これは検査方法の影響であったようです。ということで,緑内障の治療として眼圧を低下させる必要はないので,緑内障自体は発症しているけれども,そのまま経過を観察するということになりました。僕は概ね4ヶ月に1度はО眼科で検診を受けていますから,今後は網膜症の検査をするというだけでなく,緑内障の経過の観察も行うということになったわけです。なお,網膜症の方に関してはこの日も異常はありませんでした。普段よりも検査に多くの時間を要しましたが,待ち時間は短く,午後12時10分には帰宅することができました。
コメント
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