スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京スプリング盃&三角形の場合

2010-03-03 19:11:16 | 地方競馬
 名目上は今年度から新設された東京スプリング盃
 昨年6月以来のレースとなったネフェルメモリーの逃げ。これをスリーセブンスピンが追い,離れた3番手集団にスーパーヴィグラス,ヴァイタルシーズ,ストロングライデン,フジノウェーブなど。最初の600mは34秒9のハイペース。
 2頭の逃げは直線入口まで。最内を突いてスーパーヴィグラスが伸びましたが,フジノウェーブが楽々とこれを捕えると,あとは引き離す一方の快勝。あっという間に交わされ,かなり苦しかった筈ですが,スーパーヴィグラスが2着に粘り,後方から外を追い込んだイーグルショウが3着。
 優勝したフジノウェーブは実質的にこのレースの前身といえる昨年の東京シティ盃を制した後,勝ち星がありませんでしたが前走のオープン特別を快勝。復調してきたとあらばこのメンバーでは力が抜けていますからこの圧勝も当然でしょう。もう8歳になりましたし,コースに注文はつく馬ですが,適条件なら重賞でもやれそうです。
 鞍上は大井の戸崎圭太騎手で,先月の金盃以来の南関東重賞制覇。一応は第1回ということですので,管理する大井の高橋三郎調教師とともに,記念すべき優勝となりました。

 この証明は,具体的に考えた方がずっと分かりやすいでしょう。
 平面上にある三角形が現実的に存在し,この三角形の観念が神のうちにあるという場合について,この観念と意志作用の関係を考えてみましょう。
 この三角形が現実的に存在するということは,この三角形が実在性を有するということです。よってこの三角形の観念のうちには,ちょうどこれと同じ秩序であるようなこの観念の実在性が思惟の様態としてあるのでなければなりません。
 三角形の実在性は,三角形の本性を力という観点からみたものです。よってこの三角形の実在性は,三角形の本性そのもの,すなわち,その内角の和が180度であるということのうちにあります。したがって,三角形の観念の実在性というのは,その内角の和が180度であるということを肯定するような思惟の様態としてあるということになります。
 ところで,ある図形の内角の和が180度であることを肯定するような思惟の様態,すなわちこれはある事柄を真理として肯定する思惟の様態ということになりますから,ある意志作用ということになるのですが,この意志作用は,平面上の三角形の観念の存在だけを肯定し,それ以外の一切の観念の存在についてはそれをまったく肯定しません。したがってこれは,平面上の三角形の観念に固有の意志であるということになります。よってこの意志なしには三角形の観念はあることが,あるいは考えることができないでしょうが,それ以外の観念に関しては,この意志がなくても考えることができるでしょう。
 各々の事物にはその事物に固有の本性がありますから,この関係は,神の無限知性のうちにあるすべての観念に妥当します。よって個々の意志作用は個々の観念を力という観点からみたものであるということになり,知性と意志とは同一であるということになるのです。
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