Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

伝説のライブハウス「トニック」、ついに幕を閉じる

2007-04-14 11:33:10 | Weblog
今日は私のお気に入りのライブハウス、「tonic」の最終営業日。そんな訳で足を運んでくる。ジョン・ゾーンのライブだったのだが、大変な混雑で、入場するまで45分程度かかった。でも、さすがジョン・ゾーン、超一流の演奏を披露してくれて、大満足だった。

私は東京にいる時にこのライブハウス「トニック」について小耳に挟んでおり、NYに行ったら絶対足を運ぶべきだ、と聞いていた。2002年の8月から大学院の関係でNYに来たのだが、来てすぐトニックに行くと、それから大ファンになってしまい、1年目の時なんて、ほんと毎週のように通っていた。

このライブハウスの良い所は、世界最高レベルのエクスペリメンタル・ミュージックが常に、しかも低価格で見れることだった。ジョン・ゾーンのライブはもう6回は行ったと思うけれど、15ドル程度で見れたし、元チボマットの羽鳥さんがやってるスモーキー・アンド・ミホなんて確か5ドルくらいだったと思う。そんな訳で大ファンになって、本当にあきるくらい通ったものだ。それが高じて、最後には私はロウアー・イースト・サイドに引っ越してしまった。

ここでは、ジム・オルークから、恩田晃さん、デーモン・アンド・ナオミからイクエ・モリ、アラン・リヒト、ボアダムス、ティム・バーンズまで本当に多くの人に出会えた。この経験は、もう私の体内まで隅々に入ってしまっている。私の耳を作ってくれたトニックには、本当に感謝している。特にティムさんとはこれがきっかけで、アクション・ペインティング・ショーのドラムまでやってもらった。あの時は本当にお世話になった。

そのトニックが、NYから消えてしまうのだ。信じがたい。4年半前、ロウアーイースト・サイドに文化施設が全くない頃、トニックを目当てに世界中からアーティストやミュージシャンが集っていた。その関係で、LESがヒップなエリアになり、ショップやレストランが立ち並ぶようになると、今度はコンドミニアムやホテルが建ち始め、そうなると、元々いたトニックなどは地上げの関係で家賃が払えなくなり、最終的には文化を作り上げた張本人が立ち退きを求められてしまうのだ。

昔は更地だった両側の土地を高層コンドミニアムに挟まれてしまったトニックは、本当にかわいそうだった。何とかしてあげたいが、これは時代の流れなのだろうか。昔、ホームページに書いたのだけれど、ロウアー・イースト・サイドの風景は、次第にその姿を消しつつある。NYがますます、つまらなくなっていく。残念だ。
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