Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

日本の郵便局はいかに優秀か

2006-02-23 13:48:24 | Weblog
アメリカの郵便事情の悪さには、ほとほとうんざりする。今日は愚痴ります。

先日、私は個人的に日本にある品物を送ったのだが、それが破損した為、かけておいた保険を請求しようとニューヨークのUSPS(United States Postal Serice)を訪れた。しかし保険担当のものがおらず、その時は保険の処理はできず。その後も何度か故意的と思われる引き伸ばしをうけた挙句、何度かチャレンジした上ですべての書類手続きが終わった際、2週間で保険部署から返事が来るとの答えをもらった。しかし1ヶ月経っても答えがもらえず、担当部署に電話をかけると、いつも通りの部署間のたらい回しだ。こんなことで今日は1時間以上も使ってしまった。本当に酷い。結果、書類の提出から回答まで60日かかるので、もう少し待て、と言われてしまった。現段階で処理がどこまで進んでいる、と聞いても、トラッキングできないので分からない、との答え。あまりにも酷い。あの手この手で保険金を払わないようにする戦略がみえみえである。

またUSPS(あまりにも態度がお粗末なので、実名出します)のデリバリーの人は、小包を面倒臭がって、私のアパートの上階まで登ってこず、下の郵便受けに不在者届けのみ置いて帰ってしまう。思い荷物の場合、不在者届けを持って郵便局まで引き取りに行かなくてはならず、本当に困る。さらに、不在者届けに小包の送り主の名前が書いてないので、内容が全く分からない。忙しい中なんとか時間を作って小包を取りにいったら、くだらない内容でがっくりしたことも何度かある。またある人に充てて送った手紙が、何ヶ月も経ってからあて先不明で戻ってくるというのもざらだ。

また先日、仕事でFedEX(これもあまりにも態度がお粗末なので、実名出します)を使ったのだが、ヨーロッパから最高級・最短ののサービスで国際郵便を送った際、fragileと書いたにも関わらず、強化プラスチックが割れて中の作品が痛んだ上、予定日から3日遅れて到着した。国際郵便で最短で着くものを指定したにも関わらず、なぜ遅れたかと聞くと、ヨーロッパ側の送付人の記入ミスで処理ができなかったと言う。しかし、記入ミスの証拠もなく、言われた側ははがゆい思いがする。会社側にしてみると、最高のexcuseではないだろうか。

また先月は私たちのアカウントを使ってテレビのリモコンを小箱に入れてFedEXの最速サービスにてフロリダに送ったのだが、オフィスにて「そこに箱を置いておけば処理しておく」と言われその通りにしたら、後で請求が来てゾっとした。なんと箱の重量が5キロでチャージされていて、リモコン一つ送るのに80ドルもチャージされていたのだ。これでは明らかに詐欺だ。また他の時は、そこに箱を置いてこれば処理しておく、と言われ置いておいたら、3日間放置された。なんという体たらくだろう。

アメリカは日本の郵便局の様に、完全に公営の郵送サービスが存在しない為、利益にならない仕事は一切やらない傾向がある。日本が郵便局を民営化した時陥るのは、こんな有様だという事を、日本国民は知る必要がある。資本主義はそんなに生易しくない。資本によって社会構造が二分化された際、労働意欲の低いブルーカラーが充当されるのが郵送サービスで、それが社会構造を歪めている、という事実をすべての人間が知る必要がある。国民皆保険と郵便局というナショナル・インフラがどれだけ凄いものなのか、みんなに知って欲しい。

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