ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

全力歯ぎしりレッツゴー♪~「地獄でなぜ悪い」~

2013-10-03 06:26:05 | 映画

多分最初の出会いは、これだった。
「キャプテン・ハーロック」を見にTJOY京都へ行ったときに
同じ作品で7種類のチラシってなんだよって。(笑)
んで、さらに予告みてぶっとび、これは見ないとって。
9月公開作品で全く予定していなかった映画だったんだけど、
蓋あけてみたら実は今年の邦画でトップ3に入れちゃうかもしんない。
・・・というくらいすごかった。いろんな意味で。


敵対してるヤクザが殴り込みにきて
過剰防衛でほぼ皆殺しにしちゃった極妻しずえ。

10年の服役ののち、妻がでてくるときに
娘主演の映画をみせてやると約束しちまった組長・武藤。

当時、ハミガキのCMで一世を風靡していたが
この事件がきっかけで干されてしまった武藤の娘・ミツコ。

撮影現場から逃げ出したミツコに1日だけ彼氏になってくれと頼まれ
苦し紛れについたウソでもって映画監督にされちまった橋本公次。

最高の1本が撮れたら死んでもいいと思ってる、映画バカ。
ファックボンバーズのリーダー、平田。

武藤の自宅に殴りこみにいったときに
まだ小学生だったミツコに惚れてしまった池上。

ミツコを中心に大のおとながしっちゃかめっちゃかして
実録ヤクザ映画を撮っちゃうと。
首が飛ぶわ、手足がちょんぎられるわ、頭に日本刀ザックリはいってるわと
血しぶきのなか人が死んでいくのにカメラ目線で撮影って・・・。
目の前の惨劇にR指定がつかないどころかなぜ笑えるんだろう、ワクワクしちゃうんだろう・・・・。

35mmに愛をこめて。
「桐島、部活やめるってよ」じゃないが、
学生の頃8mmカメラを回して撮りたいものをさがしていても
それで食べていける奴などほとんどいないし、それはやってる本人たちが一番よくわかってる。
それでもいつか映画の神様が降りてくると信じて
カメラを回し続けてる未来の監督たちへのエールでもあるし
何より、長谷川博己が演じていた平田が、若かりし頃の監督そのもので、
ちょっと小っ恥ずかしいけど俺だって出来たんだ、お前もやってみなみたいな
そんな監督の笑顔がそこに見えたような気がしてね・・・。
金のためでなく、言われたモノを撮るんじゃなく
「自分のホントに撮りたいもので一発当ててみな」っていう・・・。

そのせいかな~、平田の言動はある意味イッちゃってて、
映画好きでなければついていけない、変な奴なんだけど
俳優さんのもつオーラや雰囲気のせいもあるのかもしれないが
すんなり受け入れられたんだよね。
勢いっていうか、押し切っちゃったモン勝ちというか・・・。
状況は異常なのに、
「映画撮りたい!」その気持ちだけで
ヤクザも映画バカもまきこまれただけの青年も
気持ちがひとつになるのな。

個人的にはこれ、正直いうと堤真一がでてなかったら見なかった。(おい)
でも見終わって感じたのは、
フォトギャラリーであげたすべての登場人物が、
オレオレって前にでてきて見せ場とりあってるくらいなのに
潰し合うどころか、お互いを引き立て合ってるって・・・うまく言えないんだけど
いろんなとこが計算しつくされてるんだなって
ようわからんなりに感心してしまったと。
そうそう、すごいスプラッタなんだけど
刀の残像が虹のようにカラフルだったりとか、
飛んだ首も手足も明らか作り物ですっていうオブジェだったりとか、
全員死んだと思わせといてまさかの展開とか、最後に「ハイ、カット!」とか。(^-^)
そんなふうに見せちゃうの?!っていうあれやこれやが
怖いとかエグいとかいう気持ちを笑いに変えちゃうのな・・・。

ただ、あれだけは今思い出しても痛コワ・・・・。
想像してください。ビール瓶の破片を口いっぱいつっこまれて
さらにキスでそれ飲み込まされたうえにほっぺたをつきやぶって
口の中のガラスがでてくるとこ。~~~ギャ~~~~~~~~~~!!!

で、すごい映画見ちまったという感想とともに
今でも耳にのこってるのが

「全力歯ぎしりレッツゴー、ギリギリ歯ぎしりレッツフライ・・・」


最初冒頭でなんやねんコレっておもいっきしツッコんだんだけど、
まったく関係のない人間が
ミツコのもとに集まってきて10年後に怒涛の展開になるってことは
主役はやっぱこの子か。

PS:長谷川博己さんて実はよう知らんかったんです。
でも、この作品でイっちゃってる役だったにもかかわらず一目惚れしてしまいました。(え)
ついでにばらすと園子温監督の映画はこれが初めてです。それでもブラボーでした。
ただ、も一回見たいかと言われるともういいや~・・・(わわわわわ)
でも間違いなく今年の邦画の・・・(だからいろいろ自分でも矛盾かかえてんのさ~~~~)
好みがはっきりわかれる作品ではありますが、
好きってひとはめちゃくちゃハマるかもとだけ言うときましょう。
楽しめた方はニマニマします。
既視感のあるシーンに〇〇のオマージュかいなっていうツッコミも
知ってる人ほどあちこちみつかるでしょうしね。(^-^)







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7 コメント

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Unknown (かのん)
2013-10-03 09:49:00
観終えた後は園子温監督の映画愛に拍手ッて感じでした。『謝罪の王様』を観ていっぱい笑ってまだ間もないのに、またしてもこんなにも笑えて楽しめたというのもスゴイかも。

観ているほうがこれだけ楽しめると撮影現場もさぞかし楽しかったことでしょうね。

Unknown (Ageha)
2013-10-03 12:09:29
かのんさん、どうも。

うん、普段は多分見ないタイプの作品なんですが
予告でそもそもやられました。
「非常事態だ、映画班をつくる!」
・・・え~~っ!?

最近予告に力いれすぎて本編おもろない~ってやつ
やたら多いから
期待を裏切らなかっただけでもグッドなとこに
こんな映画作っちゃうんだっていう驚きで
とっても満足しちゃったのでした。

作り手の作りたい映画が
必ずしも受け手に受け入れられるとは限らないし、
そもそも自分の作りたい映画がつくれるとこまでいくだけでも大変。
この作品の原案はかなり昔にあったらしいし
園子温監督をもってしても
やっとポップコーンムービーが取れるようになったぜって
謙遜しながらドヤ顔してるような
そんな気がしました。
しかし、この映像で笑えるとはね~・・・(;^ω^)
こんにちわ (にゃむばなな)
2013-10-03 16:32:11
堤真一の溺愛クシャ笑顔に爆笑でした。
あんな表情も出来るとは、さすがです!
堤さん、本気出しただけ。(爆) (Ageha)
2013-10-03 17:06:21
にゃむばななさん、どうも。

カメラ目線でガン飛ばすとこや殺陣はかっこよく決めて、
そのくせミツコのこととなると
ま~フニャラ~ヘニャラ~で
ようそんだけ顔崩れるな~という。
このギャップにゾッコンLOVEです。(なんやそれ)

で、この役柄、そのどっちもできるからこそ
ぴたっとハマったんだとおもいます。
やっぱさすが堤さんやわ~と。
友近開眼 (ジョニーA)
2013-10-05 03:49:41
友近さんが堂々と極道の妻を演じててビックリ(コントには
見えなかったし)しやしたー。
二階堂さんは、綺麗なままの宮崎あおい、という感じで
キラッキラ輝いてますネー。血の海をスライディングして
くるシーンで、冒頭のシーンをリンクさせてくるあたり、
唸ってしまいやしたー。恐るべし、園監督!
ギャップの勝利ですかね~。(^-^) (Ageha)
2013-10-05 09:07:41
ジョニーAさん、どうも。

そうそう、もともと
友近ってスナックのママ似合いますやん、
その手のコントも得意ですし。(^-^)
でも、いっさいウケ狙いの笑いをとりにいかずに
真っ向勝負の真剣な表情で
マジな演技をしているのに「笑える」。

二階堂さんもキラキラしてましたけど
子供時代のミツコを演じた女の子の
あの啖呵、あの瞳にやられました。
あの状況でまだ全力歯磨きレッツゴーですしね。(^-^)

堤さんは
決めるとことウケ狙いのオンオフが極端だったし
國村さんも組長がめちゃ似合ってた。
長谷川さんのキレっきれもすごかった。
ジミ~なんだけど星野さんも存在感あったし
血みどろのコメディはしばらく忘れられそうにありません。
Unknown (ふじき78)
2014-03-04 00:20:00
いい意味で雑な映画。

本当はラスト、オチらしいオチを付けて欲しかったんですけどね。まあ、破綻したまま終わるのも美学と言えば美学かな。

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