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「監督」と「娘」が同居する映画って・・・~「エンディング・ノート」~

2011-10-17 01:36:49 | 映画
http://www.1101.com/ending-note/index.html
↑これは、ほぼ日刊イトイ新聞のリンク。
この映画をサポートしたプロデューサー是枝監督と糸井重里の
対談がはじまったばかりなんで、しばらく追いかけようと思います。

映画『エンディングノート』予告篇


この予告編だけでも、ガンの進行にともなって
みるみるやせていってるのがわかりますよね。

監督はこの映画の主人公にあたる、砂田知昭さんの次女。
もともと、ホームビデオで家族を撮っていて
それも中学の頃から、”誰に見せるでもないけど、誰かを意識したビデオを
撮っていた”というからびっくり。

夫婦喧嘩のシーンはホントに子供の頃自分がこっそりとったものが
この映画にくみこまれてるわけで。

砂田監督がつたない腕で撮ったビデオがあって、
+知昭さんがもともとビデオテープを作る会社(?)にいたらしいこともあって
自分の新婚当時のビデオもあり~の、
砂田氏本人も撮ることが好きだったのか、撮られたがりだったのか(笑)
若いころのビデオもあり~の、
まるでこの映画を娘が作ることがわかってたみたいに
膨大な記録が残されていて・・・。

段取り命の私としては不測の事態で生まれてしまった次女で、
こいつ結婚もしないで俺を追っかけまわしてといいながら
撮られていたようで、実は撮らせていた、
これも実はエンディングノート”to do"のひとつじゃなかったんだろうか?
「娘が映画監督として独り立ちできるように助けてやる」
・・・・なんてね。


娘でなければ、見せない表情がある。
そのくせ、まるで誰かに見せるつもりで(見られることを想定して)
カメラに向かっている父がいる。
そういうこと、実は亡くなって3か月ほどたって
やっと気がついたんだそうだ。

映画ありきで撮った作品ではないのに、
出来上がったものは映画になっている・・・という作品。

死後しばらくはさすがに、その記録のすべてをまとめられずにいたわけで
そういう意味ではやっぱり「娘」なんだよね・・・
ただ、カメラを回しているときだけは「監督の目線」。
「父」に対する愛と「主人公を撮る」作り手の思い、
その両方があって成立した映画なんだなって。


本来ならものすごく個人的な話で、ホームビデオで、
そんなもん映画として興行すんのって思うひともいるかもしれない。
でも、「人の死」は誰にも避けられない、誰にでもおこることで、
この映画をみることで
親に電話したくなったとか、自分の人生を顧みるとか
そんなきっかけになればいいと思うんだ。
ドキュメンタリーの「余命1か月の花嫁」が
主人公の女性が乳がん検診の大切さを訴えたくて自分を撮影してくれと
頼んだように、
身内にとってはつらく悲しいものだったとしても、
それを見たひとが命を大切にしてくれたらいいって、
誰かと生きていく何気ない毎日がどんなに幸せか感じてくれたらいいって、
・・・・・俳優が誰かになりきって作るものとは違う重さが
ここにはあるんだよね・・・・・リアルさの分だけ誇張もウソもない。


孫と遊ぶ、家族旅行をする、インタビューに答えながら
カメラ目線でしゃべるお父さんは役者顔負けで
しかもめっちゃ笑ってる。
闘病記でしかも死ぬまでの段取りについてあーだこーだやってるのに
びっくりするくらい明るいし冷静だしほのぼのしてるんだな、これが。


さて、私は自分の幕の引き方どないしましょ?
ある日突然訪れるその日はきっと年齢なんて関係ないんです・・・。


ただ、せめて
愛してるひとには愛してるって、ちゃんとありがとうって言いたいですね。
アメリカ映画でよく自分の命がヤバいときに言うセリフって
どうも違和感もってたんだけど、
夫婦二人きりになったときのあの会話はマジ泣けました・・・。

孤独死だけはやだ~~~~~(そこかいっ)


そゆこともふくめて、家族にかこまれて
おだやかな死を迎えられるためには
エンディングノートの前に性格改善か?(そっちかよ・・・)

今でもできることは
まわりのひとに感謝して笑顔で生きてくことなんだろなって・・・。
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2 コメント

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Unknown (KLY)
2011-10-17 13:28:22
Agehaさん、これ読みました?

http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0035628/index.html

映画祭でこの作品に批判的な観客に対して監督が訴えた言葉が出てます。感動しました。
Unknown (Ageha)
2011-10-17 23:45:01
KLYさん、どうも。

砂田監督はイトイ新聞のインタビューのなかで
「今みたいに楽しい時は、
 必ずいつか終わってしまうと自覚してた」
それはもう小学生のころから思っていて
中学の時には
幸せな家族の瞬間てこういう絵だよねってのを
撮っていた・・・
そのころからある意味「監督」の目線で、
観察者の目で
「幸せな時間」を撮りためていたようです。
まだその時はそれがこんな形で
上映されるとこまで行くとは思ってなかったはずですが、
結果論として
ものすごく長い時間をかけてつくった
ライフワークだったんですね・・・。

”父が生きていた頃の楽しい時間に戻りたい”
それがこの「エンディングノート」を製作したきっかけなんだそうですね。
「生」のバトンを引き継いだ彼女が
これから映画の世界で羽ばたくことを
切に願います。
それもまたお父さんへの供養になるのではと・・・。

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