ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

エピソードゼロは花の恋物語。(*^_^*)~「花とアリス殺人事件」~

2015-09-05 17:30:52 | 映画

岩井俊二の作品ってだけで無条件にきゃ~もんで見てしまうひとが
結局今年2月の劇場公開中に見に行けなかった作品。それも「花とアリス」の前日譚で初のアニメ。

2004年に公開された「花とアリス」の内容そのものはもうすっかり忘れてしまってるのだけど、
キットカットのCMと、それから蒼井優がバレエを踊っていた姿だけが今でも残ってて

・・・で、それは今回も「しっかりと」受け継がれていた。ま、エピソード0だから当たり前か?(^_^;)

しっかし、アリスの名前が「黒柳徹子」だったとはね~。両親の離婚で「有栖川」になって”アリス”ですか。



この画像。こんなふうに時々画面の一部が華やかに赤や青のカラーがはいるんですが
このへんが気持ちとシンクロしてるんですかね。
あと撮影方法はようわかりませんが、カメラでいうたら広角レンズでとったような
ちょっとまあるくゆがんで画面の手前がものすごくデフォルメされるようなシーンがあって
視覚に訴えるかたちで気持ちを表現してるっていう場面がとても特徴的でした・・・。


簡単にいうてしまうと、引きこもりの女の子を隣に引っ越してきた女の子が
助けてあげる話ですな。(か、簡単すぎた?(^_^;))

ひとりで果てしなく妄想してしまうと良くも悪くも人間そこまでいきますかってはたからみたら思うけど、
まだ14,5歳の少女ですからね~。まして恋愛絡みの話はなおさら。


その程度じゃ死なないでしょ~ってのはあくまで確かめたから言えることで
(警察もマスコミも救急車さえもこなかった段階でなんでもなかったんだとなぜわからないんだ?(;´∀`))

誰もほんとのことがわからないまま1年たってそれはユダが4人のユダの誰かに殺されたなんて都市伝説みたいなことになり
中3で結婚するわけねーじゃんの謎もユダと4人のユダってどゆことってのも
実はたったひとりの女の子の淡い恋心から始まった”なんでそうなるの事件”だったわけで。

ま~でも、終わってみればなあんだそんなことかよって顛末なんだけども
当事者にとってはものすご苦しんだし怖かったし、大げさでもなんでもなく、それがその子にとってのセカイのすべてだったりするから
子供の時にだけ見えるトトロみたく、子供の想像力のなれの果てで
子供の頭では処理能力オーバーだったがゆえに誰かの助けが必要だったわけで
・・・あくまでも終わりよければすべてよしなんですが、結果的にこれで
アリスはこの事件に首突っ込むことでいじめやら村八分と思ってたクラスにとけこむことができたわけだし
花は学校へ行けるようになったと。出会うべくして出会ったみたいに。
そういう友達ってつくれるといいですね。そっちに思いを馳せてました。
巻き込まれ系で花に振り回されながらも、気が強くてなぜかどっか抜けてて体が先に動いちゃうアリスと
頭はくるくる動いてるんだけどいかんせん妄想癖?で夢子ちゃんで
自分で自分を良くも悪くもおいこんじゃう花とは案外ええコンビでした。


その程度のことでここまで大騒ぎすんの?ってこんなにジタバタすんの?ってのは第三者で大人目線だからわらえるんだけど
実際にいじめやら不登校やらの子供をもつ親御さんてこういうの聞き出せないっしょ?
実際この物語にでてくる先生は花のこと厄介に思ってても何も手助けしてないしね・・・。
そういう意味じゃ身に降りかかる火の粉はやっぱ自分で何とかせな仕方ないのかな~って
それも誰か助けてくれるひとがいての話で、花にとってのアリスみたいな存在がいない孤独な子は
今も、どこの学校にもいてるんだろうなって・・・映画と関係のないところでちょっぴり重たい気分にもなってしまったのでした・・・。

声優に関していうと、なぜに平泉成は二役だったのかいな?
アリスがユダ父とまちがえて尾行しちゃったおじいちゃんだけでよかったんちゃうん?アリス父と同じ声に何でやねんって思わずツッコミいれてました。
アリスのお父さんの会社でお父さんまでまきこまれるんかとおもったらぜんぜん違う顔の違う役で
納得いかなかったです。


でもそれとは別に、
鈴木杏、蒼井優をそのまま花とアリスの吹き替えにあてていたのがファンとしては嬉しかったですね。
特に蒼井優は生き生きとアリスを演じててものすご好感もてました。(*^_^*)



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