これでいい、これがいい・・・んだなという映画～「ニューイヤーズ・イブ」～

ニューイヤーズ・イブ Blu-ray & DVDセット（初回限定生産）ワーナー・ホーム・ビデオ 2012-04-18by G-Tools

前日バタバタ書いたのであくる日に加筆修正しました・・・




デ・ニーロさんみるとさ～、
モノマネ芸人の影響か、ダーリンが時々こっちにむかって
両手広げ苦笑する真似するんだよな～・・・
それはさておき。

これだけ豪華な俳優をわんさかつかって
実はそないにドワ～ッというもりあがりはないです。
でも、大切なメッセージがちゃんと見てる側に伝われば
オッケーなんだなって。少なくともこれは
そういう作品でした。


15歳で大晦日のカウントダウンに
友達同士で行くいうたら
そら母親は心配しますわな。子供は逆らいますわな。
我が身の子供時代もわが娘の中学時代に今度は親の立場でも
同じことがありましたからむちゃわかります。


看護師の彼女には戦地にいる彼氏がいますが
当然会えないですね。年が開ける前のほんのわずかの時間
ネットで会話するだけの恋人同士。赤いドレスがきれいで切なかったです。

このほかにもいくつかのエピがあって
そのひとつひとつはどこにでもある話かもしんない。
でもお祭り騒ぎの傍らで起こっているこういうストーリーは
自分なりに精一杯手をのばして幸せな時間を過ごそうとしてるひとたちがいっぱいで
見てるこっちまで暖かくなる。



年を重ねれば重ねるほどに1年は短くなる。
それでも、新しい年を迎えるときに
今がどんなに最悪だったとしてもやっぱり幸せな未来を夢見て
歩きだそうって思うんだ。
なかなか年の始めの決意ってす～ぐわすれちゃってどっかいっちゃうけどさ～。
その繰り返しだとしても、新しい年が開ける前の
カウントダウンにワクワクする気持ちがあれば
またきっとこの先いいことがあるって思える・・・気がしない？
今年できなくても来年、いやそれがずっと先の未来になったとしても。
夢がその形を変えたとしても。

カウントダウンのその前に
その１年を振り返ってみる。ほんの少し立ち止まって。



ピンチをチャンスにというわけではないが
ボールドロップイベントのアクシデントで
その場しのぎの時間つなぎだったとしても、
ヒラリースワンク演じるクレアのスピーチがよかった。
あれが全てだったような気がします。


エピがいっぱいあって、
豪華俳優陣を使ってこれだけ？っていうひともいるかもしんない。
でもあのメンバーで
「ごく普通のひとの、ありふれたエピソード」を
ドワ～ッと並べたとしても私はそれはそれだからいいような気がしたんだ。

所詮夫婦喧嘩は犬も食わないし、はたからみたらおのろけだって限度がある。
人のことは他人から見たらそのレベルだから
映画見てる観客はコレ凡作だっていうひと多いんだ。
でも、映画の中のどこにでもいるようなキャラクターたちは
一瞬一瞬じたばたしながら
カッコ悪く生きてる。そのカッコ悪い一生懸命がいっぱい詰め込まれた話。
そのカッコ悪さをカッコいいひとたちが演じてることが
贅沢な映画だと・・・っていう書き方はおかしいかな？


・・・・って途中若干オチそうになりながら見てて
褒める映画も珍しいけど（おい）


アメリカってさ～、クリスマスは家族と過ごして
大晦日って誰かとキスする日？（笑）