ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

ひょうたんだよ!全員集合(んなアホな)~「プリンセス・トヨトミ」~

2011-06-05 23:57:09 | 映画

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
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物語の顛末を映画館でというのなら見てから読むべし。
若干説明不足の分、ひとによっては物足りなさを感じるかもしんない。
いつもなら原作読んでいくと
あーだこーだといちゃもんをつけてしまうのだけど、
地元原住民としてはなんかコレめっちゃ気にいった。
・・・ただし、原作で補完したという理由つきでだが。
ってことになると5点満点の3になってしまうんだろうか?
大概のひとは予備知識なしで行くはずだから・・・。
映画単体で成り立たないとダメかな?

正直なとこ、この奇想天外なストーリーに感動をもたらしたのは
ひとえに中井貴一の演技のたまものかな~。
人によってはそれが「役者に頼りすぎ」っていうかもしれんが。

口数の少ない、
どっちかいうとおどおどしてるのに
言わなきゃいけないことは間違いなく相手に伝わるだけのキャラで、
誠意をもって相手に伝えるその言葉は静かで淡々としていながら
説得力がある。
大阪国総理大臣としてバッチリその役目を全うしていた。

プリンセスを守るという大義名分のもとに5億の税金が大阪国へ流れる。
そら松平が黙っちゃいない。
こんなバカげた話をどうして信じられるのか?
・・・その問いに答える真田のセリフこそが
この話の一番のテーマ。原作の万城目さんが伝えたかったこと。
これがあったからこそ、中井貴一も
この役をひきうけたんだそうな。パンフの受け売りだけど。



もっとゲラゲラ笑う話なのかと思いきや
話は大真面目だったな。意外にも感動した。
松平が亡き父と歩くシーンはジーンときちゃった。

旭ゲーンズブールを男性にしてしまったことで
原作でのラストの話がカットされてしまってる。
でも父と子を真ん中にもってきて話をまとめるのなら
そっかこうきたか~というのは納得できた。

ミラクル鳥居のミラクルといわれるゆえんは
正直なとこかなりカットされてるんだけど、
綾瀬はるかの天然ボケぶりはかわいかった。
原作の鳥居よりかよっぽど好感がもてる。
しっかし、ようたべるな~~と絶句。

PS:堤さんがアイスを食べるたびにゲラゲラわらってしまいました。
おなかこわさなかったかな?あんなにたくさん。

チョイ役で玉木宏が出てたのは鹿男がらみのゲストなんでしょうね。

大阪府庁前を道路封鎖して撮影されたシーンは
男ばっかり5000人、自前の服装で集まってくれて
二日間ほぼ完徹のロケだったにもかかわらず、みんな素人とは思えない役者ぶりで
役者さんたちがなんかいうたびおぉ~~っ!ってもりあがってくれて
それが夜中2時になってもテンションが落ちない、落ちるどころか
カットの声のたびに拍手までしてくれる。
強烈に大阪が好きになったそうな。中井貴一が後日談で語っておりました。

大阪よいとこいちどはおいで。
お好み焼きもええけど、串カツが食べたい。
鳥居が走り回る、ひとっこひとりいない大阪名所案内。
地元の人間が見ててもおもしろかったですよ。