白馬村で二日目の朝を迎えました。大気に薄く靄がかかっていて、朝焼けの白馬岳が今ひとつすっきり見えませんが、今日はこれで十分に満足です。いづれの日にか、あのピークに立つぞと心に決めて、国道148号を南へと向かいました。
国道を30分も駆った頃、右手に美しい湖が見えてきました。青木湖です。
多分ペンションだと思うのですが、十数件の建物が湖面に映し出され、北欧の村を見ているような錯覚を覚えます。
青木湖のすぐ隣には中綱湖が静かに水を湛えていました。湖岸をコンクリートで固めたような所もなく、自然のままの草木で囲まれていますので、魚が住みやすそうな湖水だなと思いました。
国道から、鹿島槍スキー場へ向かう橋の上からも、親子連れが丁度、川に糸を垂らしていました。鱒でも釣っているのでしょうか。
白馬から国道を南下して三つ目の湖が木崎湖です。
湖の横の小熊山は、小熊が歩いている姿のようにも見えます。
大町で国道と分かれて、山よりの道へと進路を変更しました。
今、目の前に見えているのは蓮華岳でしょうか?
実は、もう30年以上も昔の話ですが、一度だけ北アルプスに登ったことがあります。記憶が薄れましたが、多分松本からバスで中房温泉へ入り、燕岳、大天井岳、蝶ヶ岳と縦走して上高地へと下る初心者向けのルートでした。
その日以降、北アルプスとは縁がなくて、今回は国道の右手に次々と見え隠れするピークがどの山なのか、正直、確信は持てませんでした。
例えば、間違えていたらご容赦頂きたいのですが、見る者の心和ませてくれる、たわわに稔った稲穂の奥で雲のショールを纏っているのは、あの燕岳だと思うのですが、如何でしょう。
あの山は何だろ、この山は多分、と山に見ほれて運転するうちに、あっと言う間に次の目的地、安曇野HAMAフラワーパークに到着致しました。
そうなんです、今回の旅の目的は季節の花の写真撮影で、山や湖はあくまでも副産物なのです。
このHAMAフラワーパークは山野草や蘭、園芸品などの販売を主とした施設ですが、中庭には野草や園芸植物等の展示施設も備えています。
ということで、めでたく私は、9月の花写真をここで確保することが出来たのでした。
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