ハドソン川が朝靄の中で幻想的な表情を見せています。

昨年香港で、港を見下ろした時もこんな感じでした。
何か物語でも始まりそうな光景です。
しかし、現実はロマンチックなストーリーとはならず、私が目にしたものは戦を忘れない為のモニュメントでした。
そこには、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争の年代を記したプレートが埋め込まれていました。


香港を舞台にした映画「慕情」はヒロインが愛した新聞記者が朝鮮戦争で命を落とし、ヒロインはその訃報を愛を確かめ合った丘で知る、というお話でした。
目の前のモニュメントには四つの戦の積み重ねの上に星条旗が立っています。
更に、その近くにはこのようなものもありました。
その台座に記されていたのは、欧州と太平洋の戦地の名称と「忘れないように」の言葉でした。

このとき私が思い出した事実は
「アメリカは世界大戦後も、ずっと戦を続けてきた」ということと、
「この国は僅か300年ほど前までインデアンが住んでいた土地を乗っ取って新しく築いた」
という事実でした。
今でもアメリカでは国民が銃を持つことが許可されています。
「自分の身は自分で守れ」が基本的な考え方のようです。
「隙を見せて、殺されたり、権利を侵害されても、隙を見せる者が愚か」が根底にありそうです。
これらの事実を重ね合わせて、全てに重複するイメージとして私の脳裏に浮んだ言葉は
「弱い者は淘汰される」です。
多分アメリカ人の意識の根幹となっているのでしょう。
今の日本人はあまり意識しないイメージです。

相変わらずマンハッタンは霞の中でした。

花の姿を求めてアメリカへやって来ましたが、本当に見るべきものは何だったのか、何が見えなかったのかは、僅か二週間ほどのドライブでは定かではありません。
しかし今回、私が見たものだけははっきりしています。
それは「砂漠でも都会でも変わらぬ、朝の太陽の神々しさと、花を目にした人々の微笑みです」
そうそう、「花から叡智を集め、力を得る人は幸せである」、そんな言葉にも出会いました。
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