さて、そうは言っても、やっぱり悔しい。
でも、このままロスを離れるのは残念なので、何か只で起きない方法はないかと考えました。
と言っても観光名所などは初めから調べていませんし、この後に大陸横断というドキドキなイベントが控えています。
ここでのんびりと時間を使う気にもなれませんでした。
車はニューヨークで返却する契約です。
帰りの飛行機は4月26日のJ・F・ケネディー国際空港発ですから、何としてもその日までにニューヨークに辿り着かねばなりません。
そこで思い付いたのが「ハリウッドでも見ておこう」でした。
ロスに入る前のハイウエーから、山頂に「HOLLYWOOD」の看板が見えた記憶があったのです。
いつものように適当に、方向感覚だけで車を走らせました。
不思議なことに、この方法で目的地が探せなかったことはありません。
案の定、山頂に見覚えのあるハリウッドの看板が見えてきました。

あの白い「HOLLYWOOD」の近くまで行ってみよう。
看板の麓の住宅街を適当に走りました。
山の傾斜地に細い一方通行の道が網目のように張り巡らされていました。
道の両側に住宅が密集しています。
何処かに似てと思ったら、そうです、熱海の温泉街に隣接する住宅街にそっくり。
そうか、ハリウッドはアメリカの熱海なんだと、今は横で異を唱える人が居ないので、一人で納得。
やがて、あの「HOLLYWOOD」が間近に見える場所を探してパチリ。
こんな所へ、わざわざやって来た日本人はめったに居ないだろうと、訳が分からない満足感に浸ります。

何とかこれで気が済み、ナビに次の目的地、グランドキャニオンを入力しました。
こんなことで気が済むのですから、ストレスなどは全く溜りません。
明日の目的地はグランドキャニオンですが、ロスからは800キロ強もあります。
東京、広島間ほどの距離ですから、今夜中に可能な限り走って、明日の工程を楽にしようと考えました。
早速、ハリウッドから明日を目指して出発です。
市街地を離れ、東へ向かうインターステートハイウエー(IS)10は結構な交通量でした。
黄色いスクールバスの姿を見かけました。


ハイウエー左手の山の頂が白く光っています。
サン・アントニオ山だと思いますが、雪なのでしょうか?

やがてハイウエーはIS15と交差しました。
インターチェンジでIS15に入り、進路を北東に取ります。

IS15は序々に標高を高めてゆき、車窓の両側が荒涼とした景色に変わり始めます。

IS15は山岳地帯に大きな弧を描いて上ってゆきます。
雄大な光景の中へ時速70マイルで走り込んでゆきました。

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