3月9日
タダパニのゲストハウスで朝を迎えました。
日本を出発して10日目、トレッキングに入って4日目の朝です。
全旅程のほぼ半分が終わったことになります。

東向きの斜面に位置する、ゲストハウスの真正面から朝日が昇ってきます。
チュルル、キュルル、チュンチュンと、梢の先で小鳥が唄い始めました。

逆光の中に、マチャプチャレが美しいフォルムを見せていました。

左手のアンナプル・サウスに陽が届き始めます。

山の朝は、手から離れた風船が空へ昇るような速さで時を刻み、山稜を舞台にした光のページェントが始まりました。
僅か数分後、アンナプルナ・サウス手前の尾根にも光が届き始めました。
光が山頂から山麓にも届き、山は柔和な表情に変わり始めました。

マチャプチャレは黒いマントを脱いで、威厳を感じる風貌から、穏やかな表情に変わり始めました。

東の低い空に、薄い雲が佇んでいます。

太陽がベールをほのかに被り、光が大気に分散し、周囲の山々は安らかなな表情を見せていました。

刻々と表情を変える山の景色を見逃すまいと、私は夢中でシャッターを押し続けました。

目の前の針葉樹の頂きにも光が届く頃になると、アンナプルナ・サウスの岩壁に光が射し始めました。

やがて朝霧が谷に流れ込み、マチャプチャレは淡いベールに包まれてゆきます。

小鳥達の声に振り返えると、ゲストハウスの裏手で、赤いシャクナゲの花が朝陽に染まっていました。

アンナプルナ・サウスが正面から光を浴びて、彫の深い素顔を際立たせてました。

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ヒマラヤトレッキング 花の旅 index 1
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