ホテルを出発して1時間40分程でカンタベリーに到着しました。
ナビには、カンタベリーのウエストゲートタワーのアドレスが入力されています。
カンタベリーの町に入ってしばらくすると、ナビが「後300ヤードで目的地に到着します」とアナウンスしました。
石畳の道路を左折するとすぐに、石の塔が見えてきました。
ウエストゲートタワーです。
何と言ったら良いのでしょうか。
この時、何とも不思議な安堵感を感じました。
車のナビとガイドブックと道路マップを用いた今回の旅のシステムが順調に機能することを確信した瞬間だったのです。
タワーの横で、澄んだ水の流れる川が、岸辺の緑を映し出していました。

ウエストゲートタワーはカンタベリー市街の西門をなし、ロンドンからの巡礼者はこの門をくぐり、カンタベリー大聖堂へと向かったそうです。
日本の神社に例えれば、門前町の鳥居に該当するのでしょうか。
ウエストゲートタワーは現在博物館となり、内部に防具や武器などを展示しているそうですが、朝のこの時間帯は、開園前で見学することはできませんでした。
このウエストゲートタワーから大聖堂へ向かう路は逆向きの一方通行なので、ガイドブックを頼りに、市内中心部へ向けて、車を迂回しました。
石造りの家々が、遥か東洋の国から来た異邦人の目に、新鮮な感動を呼び起こします。

観光客向けと思われる商店街もまだ、石畳の道に窓を閉ざしていました。

石畳の先に、カンタベリー大聖堂に入る、クライストチャーチゲートが門を構えていました。
この門は16世紀初期にたてられたものだそうです。
カンタベリー大聖堂の開示は9時からですが、ゲート下の小さな通用口が開いていたので、そこから二歩、三歩と中へ入り、大聖堂の姿をカメラに収めました。
カンタベリー大聖堂はイギリス国教会の総本山で、様々な歴史の舞台となっています。
1170年にここで、大司教トーマス・ベケットが暗殺されて以降、聖地として多くの巡礼者が訪れるようになったそうです。
1170年といえば、日本で平氏が全盛を極めていた頃のお話です。

早朝のカンタベリーに人影はなく、街はまだ静寂の中に微睡んでいました。
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