道の脇に見覚えのあるランが咲いていました。
トンボソウのようです。
しかし、私の記憶しているトンボソウと、花の形が微妙に違って見えます。
花と葉の形、付き方などを写真に撮り、帰宅してから図鑑で調べると、タカネトンボということがわかりました。
始めて出会えた花でした。
植物は花がないと、葉だけではなかなか判別が難いものです。
同じ山でも、登るタイミングを一週間違えれば、新しい花に巡り会える可能性があります。
美しい景色を見ながら野山を歩くことだけでも楽しいのですが、花や木との出会いを楽しみながら山野を歩けば、楽しさは無限大に広がります。
60を過ぎたら、楽しくなければ生きてはいけないし、楽しまなければ生きる屍と同じですよね。
草木を見て、鳥の声を聞きながら野山を歩けば、誰もが心から楽しい時間を過ごすことができます。
北海道まで行かなくても、身近な場所でも十分に楽しめます。
さあ、お金があっても無くても、時間はたっぷりあるぞ。
熟年よ曠野を目指そう!
道は沢筋に入ってきました。

目の前に滝が現れました。

登山道は滝の右手の斜面を登ってゆきます。

水が流れる岩場に、面白い形に葉を広げた草に花が咲いていました。
クルマバソウです。

右手の土壁から、赤い実を付けたオオナルコユリが登山道へ、枝を伸ばしていました。

更にその先で、清楚で慎ましいイワアカバナが花を咲かせていました。

しゃがみ込んで花の写真を撮った後、目を上げると、緑の森を映した沼が目に飛び込んできました。
万計沼です。

万計沼は30年前のあの日と同じように、静かな湖面に水を湛え、悠久を想わせる深みある色彩で、登り来た人々に、安息の時と場を提供してくれていました。

9時頃から登り始めて2時間弱、足に疲労感を感じることもなく、無事万計沼に到着することができました。
昨年の夏、私はスポーツジムのオーバーワークで肩に痛みを覚えてから、運動不足となり、一年振りの山登りに少々不安はあったのですが、そんな心配は全く必要ありませんでした。
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