三国峠のトンネルに入りました。
少し登り坂になっていますので、最高地点はトンネルの中なのかもしれません。
このブログを書くに当って、確認の為に「三国峠 北海道」で検索してみました。
すると、ウィキペディアに「三国峠は北海道の国道の中で最も高い峠である」と記されていました。
と言うことは、国道でない峠で、三国峠よりも高い場所があるのかもしれません。
あるとすれば、大雪山か日高山系だろうと思い、地図を探したのですが、分かりませんでした。
どなたか、ご存知の方、いらっしゃいませんか?

トンネルを抜けると、目の前に下り坂が続いていました。

当たり前ですが、ペダルをこがなくても、びゅんびゅんと自転車は進んで行きます。
風が冷たくて、ウインドヤッケを着るべきだと気付いたのですが、ブレーキをかけるのが勿体無くて、そのまま突進しました。

自転車で坂を下るという、労せず、努力もせずに成果が得られるという経験は、そうめったに得られるものではありません。
今までの60有余年という永い年月を振り返っても、高校生の頃に、最後のお年玉をもらって以来のことかもしれません。

あまりにも楽ちんで、心地好いので、坂を下る自転車の上から、数えきれぬほどに写真を写しました。

交通量は少なく、通行人やオートバイも現われませんので、私の為に道があるようなものです。

やがて国道273は由仁石狩川を越え、
その先で石狩川本流に掛かる高原大橋を渡りました。

そして、何ということでしょう。
高原大橋を過ぎた辺りで、ぬれ手に粟だった下り坂は終わりを告げたのです。
再び、努力しなければ成果が得られぬという、厳しい現実を悟らしめる、あの登り坂が待っていました。

怠惰の後に求められる努力ほど辛いものはありません。
こんなことなら坂を下りなきゃよかったと思っても、後悔先に立たず。
旅と人生がごっちゃごちゃになったような気分で、最後の坂を登りきりました。
そして、その先のトンネルを抜けると、

霧に濡れた国道273号線の最後の路面が、大雪ダムの上に姿を見せました。

大雪ダムから見下ろす層雲峡は、谷の中に雲が流れ、僅かに色付いた木々が、秋の到来を告げていました。

この後私は、安堵の思いを胸に層雲峡まで下り、小さな空き地にテントを張りました。
この日は120㎞程の距離と、1000m程の標高差を、10時間30分前後で走破したことになります。
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