雨の中、ハーロウ・カーの庭を一時間程歩き回って、靴もズボンもグチョグチョになってエントランスに帰って来ると、受付にいた男性が非常に丁重な口ぶりで「サンキュー ベリー マッチ」と挨拶をくれました。
「いいえ、どういたしまして」
雨は相変わらず降り続いています。
昨日考えた大筋のプランでは、次の目的地はケンブリッジ大学植物園ですが、既に15時を過ぎていますので、移動している間に閉園となってしまいます。
そこで、予定とは逆方向ですが、ここから北に向かい、ヨークシャー・ディルズ国立公園を走るセトル・カーライル鉄道沿線の町を訪問してみることにしました。
ガイドブックには「ヨークシャー・ディルズは非常に交通の便が悪いのでレンタカーの移動が理想的」と書かれています。 正にぴったしカンカンです。
雨の荒野を、まずはセトル(Settle)を目指しました。

牧草地と雨雲しかみえません。
雨の中を淡々と走り続けました。
約2時間後にセトル・カーライル鉄道のセトル駅へ到着しました。

小さな駅で駐車場スペースも4~5台分しかありません。
しかし、駅舎の横に回り込んでみると赤く可愛い信号小屋がありました。

そして、プラットホームには素敵な、可愛い跨線橋が掛かっていました。

こじんまりした町に石造りの店がちらほらと。

フムフム。
磐越西線や五能線のような鄙びた味わいが楽しめそうです。
この先はどうなっているのでしょうか。
興味が膨らみ、更に北へと走ります。

雨が強く降り続いていますが、何時ものように「こんな経験はめったにできるもんじゃない」と、全く意にも介せず、「理由のわからないことで~♪、悩んでいるうち~♪、老いぼれてしまうから~ ♪」などと、暢気に「襟裳岬」を口ずさみながら、ドライブを続けていますと、
あれれ・・・
道に水が溜まって、赤い車が反対車線の路肩に停っています。
いや、待避していました。

オーッ! これって、もしかして、尋常じゃない事態なの?
道路には川のように水が流れ始めました。
ちょっと、これってやばいかもしれない!
そう言えば、昨晩のテレビで、大雨に注意て言ってたよね。
どうも、鼻歌歌ってる場合じゃなさそうです。
戻ろ、戻ろ。
ここで慌ててUターンしました。

そうする間にも雨はますます強くなってきました。
右手に見える水面は、さっきまでは牧草地だった所です。
牛が水の中に取り残されている光景も目にしました。

あちこちの牧草地で冠水が始まっていました。

道路も冠水して、さっきは何事もなく通過して来た場所で、片側通行を余儀なくされていました。

結論から申しますと、
今こうして、無事に日本で、何事もなくブログを書いている私がおりますので、まぁ、良かった、良かったという結果ではありました。
しかしこの日はこの後、写真を撮る余裕もなかったことは事実です。
ホット一息付ける場所まで戻ってから、ナビに「ケンブリッジ」と入力して高速道路に入りましたが、走る途中で気力をなくし、デナビー(Denaby)という田舎町で適当に寝所を見つけて、夜を過ごすことに致しました。
6月22日の位置

※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
イギリス一周 花の旅 index 1 イギリス一周 花の旅 index 2
