大観峰からの眺望は、数年前に経験しているので、今回は大観峰へ登ることは省略し、阿蘇外輪山を内牧温泉方面へと下る国道212号線に入りました。
目的地は「フラワーパーク花阿蘇美」です。
前回の阿蘇の旅では立ち寄る暇がなかったので、今日こそはと言う訳です。
ここは九州では最大級のイングリッシュローズガーデンで、温室でバラを栽培し、春の早い時期からバラを楽しむことができます。
しかし、秋バラには時期が早すぎました。
施設の店員の方にお話を聞くと、温室でのランの展示は現在は中止してるそうです。
ホームページの植物園ガイドの中で嘘をつかないためにも、こんな内容を確認して歩きます。
次は、阿蘇駅近くの「ビラパークホテル植物園」。
この植物園にはバラ園、椿園、ロックガーデンなどのコーナーがあり、規模は小さいながらも好感の持てる植物園でした。
既に太陽は西の空を染め始めました。
阿蘇山が花の百名山なので、日没前にピークを写真に収めようと仙酔峡道路を火口展望台へと向いました。
山の斜面をススキが覆い、夕映えに染まる景色は、心に染みるものがあります。
五月中旬にはミヤマキリシマが全山をピンク色に染めるそうです。
仙酔峡道路の終点に着いた時、展望台へと続く道のゲートが閉まり始めました。
致し方ありません、阿蘇山の写真は次の機会ということにしましょう。
空には一番星が光り初めていました。
この時ふと、阿蘇の草千里で星を眺めながら一晩を過ごしたいと思いました。
我ながら何と素敵なアイデアでしょうか!
そうなったらぐずぐずしてはいられません。
急いで仙酔峡道路を市街へと戻り、夕食を確保することにしました。
国道沿いのスーパーマーケットで幕の内弁当と冷たいビール、日本酒を手に入れ、満天の星を仰ぎながら、贅沢な夜を過ごそうといういう目論みです。
しかし、夕闇せまるスーパーの弁当コーナーの前に立って呆然。
何とショーケースはもぬけの殻。
鮨セットが一つだけ残っていましたが、目の前で何処かのおじさんがヒョイと手に取って、後は本当にガランドウ。
またしても、致し方ありません。
地図とにらめっこしながら出した結論は、明日の目的地とする大分方面へ車を走らせ、適当な街で、風呂と食事を探すことにしました。
竹田市に当りをつけて、夜の国道へと車を走らせ始めました。