10台目ぐらいに、ようやく小型トラックが止まってくれました。
運転席の後ろにも座席が付いた半トラックは、後の無蓋の荷台に手押し車を積んでいました。
車にキーを付けたままドアロックしたことを説明すると「次の町まで行って対策を考えよう」ということになりました。
しかし、車に乗せてもらって1キロ程はしると、路肩に非常電話があったので、そこで下ろしてもらうと、私は非常電話の受話器を取り上げました。
「はい、こちらはハイウエーセンターです」
切羽詰まった思いだったので、ダメモトで言ってみました、「日本語を話せる方をお願いします」。
「少々お待ち下さい」
ということで、後は日本語でのやり取りでした。
しっかし、アメリカはすごい!
土曜日の朝7時、砂漠で日本人が「日本語を話せる人を」と頼むとちゃんと対応してくれるんですから。
直ぐに日本語を話せる方が対応してくれたので、事情を説明し、JAFの会員なのでアメリカ自動車協会(AAA)のロードサービスが無料で受けられることを説明しました。
このような情報は、先にご紹介した「地球の歩き方:アメリカ・ドライブ」に紹介されていたので、私は出発前に急遽JAFに入会していたのです。
「分かりました、電話を切らずに、そのままお待ち下さい」
受話器を握ったまま周囲を見渡すと、既に陽は空に上り、あれだけ感動的だったレンガ色の岩山も今は普通の大地となっています。


結構長く感じましたが、10分程だったようです。
何処から来たのか作業用のトラックが私の前に停まると、運転席から赤い帽子を被ったおじさんが
「この車、ガソリンが少ないんだけど、ガソリンスタンドは近いかな?」
???「ロードサービスの方ですよね」
「そうだよ、ところでどうしたの?」
気の良さそうなおじさんに、事情を説明すると。
「あぁ、それは、俺達にはどうもできないな」とのお話。
え! 私の状況を分かったて来てくれたんじゃないの?
赤帽のおじさんは同乗していた仲間とスペイン語で何やら相談をした後で、私の手から受話器を取って、受話器の相手と打ち合わせを始めました。

5分ほど話をしていたでしょうか、おじさんは受話器を置くと私に、「誰かがサポートに来るから、車で待ってて。俺達は車にガソリンがないので、出発するから」
「え!行ってしまうの? 誰かが来てくれるの?」
「そう、誰かが来るから、車で待ってて」
「え!ここから車まで歩くの?」
「そう、ウォーキング。OK?」
「オ・・・ ok」
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