トレッキングルートは、殆ど全ての場所に石が敷き詰められていました。
歩く自信がない人はロバの背に乗って旅することもできるようです。

途中のレストランの壁に、遥か昔に北海道で山登りをしていた頃、お世話になった山岳用品屋さんのシールを目にしました。
こんな場所で、札幌秀岳荘の名に出会うとは思いもしませんでした。

ブルンジ・コーラ(ブルンジ川)沿いに続くトレッキングルートを歩いていると、支流からの川に、箱庭のような橋が架かっていました。

なだらかな勾配が続く、シャクナゲの森を進んで行きます。

やがて、進行方向に青い空が広がり、この先はもう、登り続ける必要がないことを知らせていました。
地図を確認すると、目にする光景に矛盾は感じません。
一人旅の緊張感の中に、心地好い安堵感が加わりました。

周囲を見回すと、森の中に、ジンチョウゲ科の「紙の木」が、枝々に白い花々を咲かせていました。
しかし、この辺りのシャクナゲは予想通り、数輪の花しか咲かせていませんでした。
雨期と乾季しかないネパールでも、四季のある日本と同様、ジンチョウゲが咲いてシャクナゲが咲く順番であるらしいことが興味深く思えます。
ジンチョウゲの仲間もシャクナゲの仲間も、夫々の種が日本とネパールに離れ育ってはいても、同一の先祖から引き継いだ資質を保持しているらしいことが分ります。

水辺で日本人のグループがひと時の休憩をとっていました。
彼らは私と同じGHに宿泊した大阪市立大学探検部の4年生で、学生生活最後の記念にヒマラヤへトレッキングに来たそうです。
3人とも、私がこのブログを書いているゴールデンウイーク前の今頃は、就職先の新人研修で汗を流しているはずです。
今回の彼らの旅が、生涯の良い思い出となって、人生の困難を乗り越える糧となることを願わずにはいられません。
私のような、定年退職後の年配者がヒマラヤへ来るよりも、彼らのような若者達こそが、もっと海外へ足を運ぶべきだと思うのです。

木漏れ日の中にサクラソウを眺め、何故か懐かしさを感じながら、趣の道を歩き続けました。

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