ナンゲタンティの優雅な昼休みを終えて、再び登り始めました。
山では標高が100m上がる毎に、気温が0.65℃下がります。
現在地は既に2400mを越えましたので、汗ばむようなポカラよりも10℃以上気温が低いずです。
ぽかぽかと陽が降り注ぐ初夏の高原を歩くようなトレッキングになってきました。

木陰の日溜まりにプリムラ・デンティクラータ(Primula denticulata)を見かけました。
デンティクラータとは「小さな歯」と云う意味ですが、葉の縁が鋸歯状であることに由来します。

プリムラ・デンティクラータ
タンポポが咲いていました。
日本中に広まったセイヨウタンポポは総苞片が反り返りますので、在来種と見分ける判断材料となります。
ネパールでもその方法は有効なのでしょうか。

Taraxacum sp 総苞片が反り返っている
シャクナゲの林は根元が明るく開け、よく見通しが利きます。

雨期と乾季だけのネパールは、樹高の高い位置でシャクナゲの葉が陽光を遮ると、根元に他の植物が育ち難いのかもしれません。
そんな林の縁で、梢から漏れる落ちる光りを集め、ジンチョウゲの仲間「Daphne bholua」が桃紫色の花を咲かせていました。
この植物も、前にご紹介したダフネ・パピラセアと共に、ネパールでは和紙の原料として利用されるようです。

ダフネ・ボウルア
シャクナゲの森の中に道が続いていました。
幹周に、大人が3~4人も手を繋ぐ程の巨木を見かけました。

岩陰から流れ出る清水に管が設えられていました。
この辺りであれば、湧水を口にしても腹を壊すような心配はなさそうです。

山道の所々に、荷を置いて休息をとる石積み(チョータラ)を見かけました。
こんな所で休んでいると、必ずポーターが笑顔で挨拶の声を掛けてくれるのです。

更に歩を進めると、岩陰に白い雪が消え残っていました。

昨日の昼は、ティルケドゥンガで熱帯の花を見ていたのですが、
何時の間にか、雪が消え残る程の高さに登って来たのです。
今朝9時にウレリを出発し、標高差800m強の緩やかな山道を登り続け、5時間半程かけてゴレパニ村に到着しました。

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