青空が広がってきました。

登り始めてから50分ほどで、浅間山外輪山の稜線に出ました。
この場所が「赤ゾレの頭」でしょうか、振り向くと、車坂峠の高峰高原ホテルやスキー場、その奥に水の塔山、その山腹を横切って湯の丸高峰林道が白い筋となって見えています。

お天気の心配は白い雲とともに消え去りました。
足元ではいつも、ゴゼンタチバナが白い微笑を投げかけてくれました。
そして私は、コケモモの花とも久しぶりの対面を果たしました。

ゴゼンタチバナ コケモモ
「赤ゾレの頭」から、今度は北へ伸びる稜線上を進みます。
左手の林の縁にハクサンシャクナゲを見かけました。
山腹で見たハクサンシャクナゲは白花でしたが、今度の花はピンクの筋の入ったお洒落な装いです。
ハクサンシャクナゲはこうして、紅色から白色まで、花の色を多彩に変化させて、見る者を楽しませてくれます。

ハクサンシャクナゲ
コメツガでしょうか、萌黄色と深緑の葉が絶妙な色彩のハーモニーを見せていました。

コメツガ
クロマメノキがほんのり染まった花を咲かせていました。
秋になると黒くて甘酸っぱい実を付けます。
ブルーベリーの仲間ですから、アサマブドウとも呼ばれてジャムや果実酒などに利用されます。

クロマメノキ
浅間山本体への分岐を過ぎて程無く、「トーミの頭」と呼ばれる岩稜に着きました。
「トーミの頭」に立つと、足元に切り立つ壁が深く落ち込み、浅間山のカルデラの中に雲が巻いていました。

「トーミの頭」を過ぎて、針葉樹に覆われた道を進んで行くと、浅間山の火山活動を監視する望遠カメラが設置されていました。
浅間山が活火山であることを、改めて認識させられます。

振り返れば、「トーミの頭」が雲の上に浮かんで見えます。
南画を見ているような風景に思わず頬が緩みました。
天気を案じながら歩く山にも、そんな日にしか味わえない妙味があるようです。

花と景色を楽しみながら、2時間弱で黒斑山の頂上に到着しました。

※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
その他の「花の旅」はこちら → 旅の目次
筆者のホームページ 「PAPYRUS」
