田島橋を渡ると「さかえ通り商店街」が店を連ねていました。

神田川沿いに連なる商店街に自転車を進めます。
実は以前から、この商店街が気になっていたのです。
高田馬場駅を時々利用しますが、その時々に、駅から川に向かって伸びる道に、ノスタルジックな雰囲気を漂わせる飲食店が並び、私の好奇心を刺激するです。
さりとて、わざわざ訪ね来るほどでもないので、この街が気にかかって、はや20数年、今日はやっとその念願が叶いました。

商店街に入った左手に「定食 こめこめや 丹精こめて 愛をこめて」の看板を見て、いいぞ いいぞ と呟きました。
あの寅さんの口上を聞いているような気分です。
電柱の陰の「沖縄島唄ライブ 島唄カーニバル B2」の看板を目にして「たまには沖縄ジャミセンを聞きたいな」と独り言。
オムライス研究所の店先には十数種類のメニューが掲げられていました。
学生は大盛無料だそうです。

青果 加藤商店の店内に、スイカ以外に目ぼしい商品がないことに驚きました。
しかもその様子を、奥の壁に飾られたマリリンモンローが満面の笑顔で眺めています。
なんとも昭和的な、一生懸命でありながら微笑ましい、そう、まさに長谷川町子さんが描くところの、サザエさんの世界を見ているようです。
そんな風に、さかえ通り商店街は、私の期待に応えてくれる光景に満ち溢れていました。
以前の記事で紹介した西新宿のけやき橋商店街も、こんな風情に溢れていたと思います。

さかえ通り商店街の真ん中辺りで、神田川に向かう露地先に清水川橋が架かっていました。
上流に田島橋と東京富士大学構内の校舎を繋ぐ橋、下流に西武新宿線とJR山手線の鉄橋が重なって見えました。
広角レンズの写真なので分り難いのですが、JR山手線の線路の下で川幅が極端に狭くなっています。
神田川が増水すれば、この場所がネックになることは明らかです。

さかえ商店街を抜け、早稲田通りに出てから、左へ進みます。

西部新宿線のガードを抜けるとすぐに左折し、神高橋(かみたかはし)に出ました。
神田川に架かる、新宿区高田馬場と豊島区高田を結ぶ橋だから神高橋なのでしょうか。
神田川は、西武線の青い鉄橋を過ぎて、左岸は豊島区となります。

神高橋から上流を望み、山手線の下で川幅が狭まる様子を確認しました。
JRの鉄橋の為に川幅を広げられないのです。
この場所は高田馬場渓谷と称されますが、この渓谷が高田馬場分水路を作らせた最大要因であることは間違いありません。

神高橋の次の高塚橋で下流を眺めると、神田川は明らかに川幅を広げていました。
そして、この橋と戸田平橋までの右岸の地域、更にその先の源水橋から高戸橋までの右岸の一部地域が不自然な形で豊島区です。
何かいわくありげな状況に見えます。
多分、川が今のように整備される前は、豊島区と新宿区の区境に沿う形で川が流れていたのでしょう。

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