タダパニを出発して、森の斜面を東へと下ります。
シャクナゲを優占種とする森が続きました。
枝と一緒に落ちた、シャクナゲの赤い花に心が癒されます。
一週間も経てば、森は朱に染まるかもしれません。

白いアンナプルナ・サウスがシャクナゲの森の空に顔を覗かせました。

靄に霞むマチャプチャレが徐々に大きくなってきます。

足元にサクラソウ(Primula denticulata)が咲いて、

眼の前に雪山が輝きます。

ん~ん、何も言うことはありません。
ぽかぽかと暖かい森の道に、ゆったりとした時間が流れます。
道畔にサクラソウの花群れが絶えることはありません。
もしかすると、一週間後には、サクラソウは花を終えているかもしれません。
私は、ありえないタイミングで、此処に巡り来たのかもしれません。
そうか、そういうことなのですね。
今会えないシャクナゲを嘆くより、今咲き揃うサクラソウを楽しむべきなのです。

あれほど大きかったアンナプルナ・サウスも、今は頂きの一部を周囲の尾根の上に覗かせるだけです。

更に森を下ると、見晴らしの良い尾根の上で、一件の農家が谷を見下ろしていました。

マチャプチャレが、新しい表情で出迎えてくれました。

そして、アンナプルナ・サウスはここから暫しのお別れです。

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