この付近に来ると、トレッキングルートが、今までと異なる印象を見せていました。

落葉樹が周囲に広がります。
足元には落葉が積み重なっていました。
ここまでのルート上で、枯葉の上をカサコソ音を立てて歩いた記憶がありません。
植生が変わり、花の種類に変化が見られます。
そんな場所でAinsliaea aptera(エインズリエア・アプテラ)を見かけました。
ネパールで3月から6月に花を咲かせる、キク科モミジハグマ属の多年草です。

落葉樹の下で、ヒマラヤ白スミレ(Viola canescens)が咲いていました。
カシミールからインド北東部にかけ、標高1500~2400mの場所で、3~6月に花を咲かせるそうです。

キュムヌ・コーラを挟んで、向かいの尾根にコムロン村が見えていました。

振り変えると、遥か西の空に、昨日歩いて来たバンダンティのピークが望めました。

道の脇で水牛の親子が静かに草を食んでいました。
乾季の今頃は、牛の餌になる緑が少ないようです。

ほぼ正午になって、ヒルトップの看板を掲げた、質素な茶店に到着しました。
ここから、キュムヌ・コーラへ下って、尾根道を登ればコムロンに通じる道が分岐します。

茶店で、お姉さんが一人で店番をしていました。
茶店には飲み物しかないので、ザックのビスケットを昼食代わりにして、スプライトを注文しました。
一本190Rsという、平地の倍以上の値段でしたが、ここまで運んでくる労力を考えれば当然のことに思えます。
お姉さんが、「何処から来たの?歳は幾つ?」と聞くので、「日本から来ました、63歳になります」と答えると
「オォ、とても若い、とてもアクティブに見えます」と誉めてくれたので、すっかり気分を良くして、お姉さんにレンズを向け、写真を撮らせてもらいました。
レンズを向けると、お札を持って嬉しそうなポーズをしましたが、その表情でナンゲタンティのGHの小母さんを想い出しました。
この辺りの人達が写真を撮られる時の定番ポーズなのかもしれません。

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